ソウルで骨盤横のくぼみ(ヒップディップ)を脂肪移植で整えるには:「7:10」の意味と変えられる範囲
骨盤横のくぼみ(ヒップディップ)は、太ももの骨の上部の出っ張り(大転子)と、その下に付く筋肉がつくるくぼみです。そのため脂肪で埋めて曲線をなめらかにすることはできても、骨の形そのものは変えられません。ウエスト・ヒップ比7:10は、比率が低めの体型を好む傾向を示した研究の流れから生まれたボニータクリニックの施術名でありデザインの基準で、誰もが合わせるべき医学的な目標値ではありません。ウエストをどれだけ減らし骨盤の横をどれだけ満たすかは、体型と移せる脂肪の量に合わせて決めるのが現実的です。ソウルでの骨盤形成をご検討中なら、まず腰まわりの写真を送ってご相談ください。

骨盤の横はなぜくぼんで見えるのですか
お尻の横、骨盤の下あたりが内側に入って見える形は「ヒップディップ」と呼ばれます。このくぼみは、骨と筋肉が一緒につくっています。
太ももの骨(大腿骨)の上部には、外側に出っ張った部分があり、これを大転子といいます。くぼみはこの大転子の下にあります。そして大転子とともに、中殿筋・外側広筋・大腿方形筋・大殿筋といったお尻と太ももの筋肉が付着する部位でできています。3
骨盤の横はなぜくぼんで見えるのか
この形ができる理由はいくつかあります。生まれつきの体型のこともあれば、運動で筋肉の輪郭がはっきりして目立つこともあります。年齢とともに皮膚がゆるみ、お尻の下側に脂肪が集まることで目立つこともあります。3
骨盤横のくぼみは、脂肪が足りないことだけで生じるのではありません。骨と筋肉の付き方が一緒につくる形です。そのため脂肪移植でくぼみを満たし、ウエストから太ももへ続くラインをなめらかにすることはできますが、骨盤の幅や大転子の位置そのものは変えられません。フィラーでこの部位を満たした報告でも、研究者はここが広げにくい部位だと述べています。3
「7:10」はどこから来た数字ですか
ボニータクリニックの「7:10骨盤形成」という名前は、ウエスト周囲とヒップ周囲の比率(ウエスト・ヒップ比)に由来します。たとえばウエストが70cm、ヒップが100cmなら7:10です。
この研究の出発点としてよく引用されるのが1993年の研究です。男性がウエスト・ヒップ比の低い女性の図を、より魅力的で健康的だと評価したと報告しました。1 施術ページで紹介している図の実験は、こうした研究の流れにあるものです。
その後25年以上続いた研究を系統的レビュー(多くの研究を集めて整理した研究)でまとめてみると、比較的低いウエスト・ヒップ比を好む傾向は多くの集団と方法で見られましたが、理想とされる正確な値は研究によって異なっていました。2 魅力をよりよく説明するのがウエスト・ヒップ比なのか、体重(身長に対する体重を示すBMI)なのかも、議論が続いています。結果は、どの集団をどんな図や写真で調べたかによって変わっていました。2
7:10について知っておきたいこと
まとめると、7:10は「この数字が正解」という医学の基準ではなく、デザインの方向を決めるための目安です。
手術後、比率は実際にどれくらい変わりますか
手術後に比率がどう変わるかも、実際に測定されています。アジア人女性35人に、超音波で確認しながら皮下(皮膚のすぐ下の脂肪の層)だけにヒップ脂肪移植を行った研究では、ウエスト周囲が減りヒップ周囲が増えて、ウエスト・ヒップ比は平均0.78から0.74に変わりました。5
数字を決めて体を合わせるというより、ウエストを減らし、横と下を満たした結果として比率がついてくると考えるほうが実際に近いでしょう。ボニータクリニックでも7:10という名前を使いながら、実際には数字よりも体型に合ったバランスを基準にしています。
どこを減らし、どこを満たしますか
ウエストからヒップへの曲線は、二つが一緒につくります。ウエストを減らす側と、骨盤の横を満たす側です。
ヒップ脂肪移植を測定したある研究では、多くの患者が砂時計のような形のために、お尻の横、大転子部のボリュームを望みました。そのため、お尻に入れるときにこの部位も一緒に満たしていました。6 同じ研究で、脇腹の吸引を併せると、周囲と比べたお尻の突出がより大きく増えました。6 この結果から見ると、横を満たすこととウエストを細くすることを一緒に計画したときに、曲線がよりはっきりします。
減らして満たすと比率が動く
どんな方法があり、何が違いますか
骨盤横のラインを変える方法は大きく三つです。骨盤の横に脂肪を入れて周囲を吸引する方法、周囲の脂肪吸引だけを行う方法、ヒアルロン酸フィラーを入れる方法です。どんな場合に何を検討するかを図にまとめました。
骨盤横のライン、こんな場合は
1くぼみがあり、移せる脂肪がある
骨盤横への脂肪移植+吸引。一部は吸収、骨の形はそのまま
7:10骨盤形成
2周囲が厚くくぼみが目立つ
周囲の脂肪吸引。くぼみ自体は満たせません
3手術なしで狭い範囲だけ
ヒアルロン酸フィラー。報告が少なく広げにくい部位
一般情報
4骨盤の骨が狭い
骨の幅はそのまま。横を満たしウエストを細くするとラインがつながって見えることも
フィラーの研究でも、お尻の太い血管と神経は筋肉の中やそれより深い所にあると説明されています。そのため、皮膚の下の脂肪層(皮下脂肪層)が最も安全な注入層だとされています。3 お尻への脂肪移植の注入の深さと安全勧告は、ブラジリアンヒップアップの安全ガイドで詳しく説明しています。
幹細胞を併用する脂肪移植、根拠はどこまでありますか
ボニータクリニックでは、7:10骨盤形成のときに吸引した脂肪から脂肪幹細胞を分離し、自分の脂肪と一緒に移植します。脂肪幹細胞は新しい血管の成長を助け、移した脂肪が定着するのを後押しすると期待されている細胞です。4
効果を比べた研究は、主に乳房再建で行われています。最新のメタアナリシス(多くの研究の結果を集めて計算し直した研究)の結果は次のとおりです。
| 方法 | 通常の脂肪移植と比べた残存率 | 補足 |
|---|---|---|
| 幹細胞を加えた移植全体4 | 平均26.8ポイント高い | 根拠の確実性は中程度 |
| 培養で増やした幹細胞 | 平均64.6ポイント高い | 3研究、細胞培養の設備が必要 |
| 手術中に分離する方法(SVF) | 平均17.0ポイント高い | 研究間のばらつきが大きく確実性は低い |
表の「ポイント」は二つの割合の差のことです。通常の脂肪移植より残った割合が、平均してその分だけ高かったということです。「手術中に分離する方法(SVF)」は、手術の日に脂肪から細胞のまとまりを分離して、すぐに使う方法です。
このメタアナリシスでは、合併症の割合は通常の脂肪移植と同程度でした。しかし形や満足度の面の利点は18〜24か月後に小さくなり、細胞の分離方法によって結果が異なっていました。そのため、標準化された方法と長期のデータがさらに必要だとまとめています。4
お尻や骨盤で、幹細胞併用と通常の脂肪移植を直接比べた研究は見つかりませんでした。そのため幹細胞を使っても、一部は吸収されうるという前提は変わりません。ボニータクリニックでも、経過によって補正を行うことがあります。
幹細胞を併用する移植、根拠はどこまで
施術の流れと回復、限界は何ですか
ボニータクリニックでは、7:10骨盤形成を手術として行い、静脈麻酔または全身麻酔で、当日帰宅、抜糸ありです。これは一般的な案内で、個人によって異なることがあります。
細い管(マイクロカニューレ)で不要な部位の脂肪を吸引し、精製した脂肪を幹細胞と一緒に骨盤とお尻に移植します。手術のあとは圧迫着(体をぴったり締めつけて腫れを抑える衣類)を着て、腫れと内出血を管理します。その時期を過ぎたら軽い活動から再開し、腫れが引いてラインが見えてくる時期に、入れた脂肪が根づいたか(生着)を確認します。回復期間と通院日程は、手術の範囲と個人の状態によって異なります。
知っておきたい限界とリスクは次のとおりです。
- 移植した脂肪の一部は吸収されます。左右差や不足が残れば、補正が必要になることがあります。
- 骨の幅と筋肉の付き方は変わりません。くぼみが深い場合は、なめらかにできる程度に限りがあります。
- 吸引部と移植部の両方に内出血・腫れ・感染・しこり・凹凸が起こることがあります。まれに脂肪塞栓(脂肪が血管に入り肺の血管を詰まらせること)のような重い合併症が起こりえます。
- 脂肪吸引は体重を減らす手術ではありません。体重計の数字よりラインの変化が目標です。
ボニータクリニックの考え方
ソウルで相談できる治療の選択肢
開院した1995年から同じ場所で、ブラジルの形成外科専門医であるチョン・グァンソプ代表院長が患者さんを直接診ています。ウエストからヒップのラインについて、当院の施術ページで案内している選択肢は次のとおりです。
- ウエスト・ラブハンドル・二の腕・太ももの吸引と、骨盤の横とお尻への幹細胞併用の脂肪移植を組み合わせた7:10骨盤形成
- お尻そのもののボリュームも必要な場合のブラジリアン レイヤード ヒップアップ
- ウエストの曲線、ヒップ上部ライン、骨盤横のボリューム、太ももの境目を基準に計画するヒップ脂肪移植
どれを選びどう組み合わせるかは、実際に診察してから判断します。
状態によって方法と費用が変わるのはなぜですか
同じ「ヒップディップが気になる」というご相談でも、必要な手術は人によって大きく異なります。施術名より、吸引と移植の範囲が計画と費用を左右します。
- 吸引する部位の数
- くぼみの深さと必要な脂肪の量
- 骨盤の横のみか、お尻もか
- 麻酔:静脈麻酔か全身麻酔か
- 同じ部位の過去の移植やフィラー
- 補正が必要になる可能性
対面診察のあとに最終的な計画とお見積り
最終的なお見積りは、対面診察で吸引部位、移植量、麻酔がはっきりしてからご案内します。写真で方向性はつかめても、範囲を確定することはできません。
写真でわかること、対面診察が必要なこと
写真は、くぼみの輪郭をよく伝えます。ただし、それが骨・筋肉・脂肪のどれによるものかまではわかりません。
写真でわかること
- 横のくぼみの深さと形
- 正面・後ろから見たウエスト・ヒップのライン
- 左右の違い
- 服を着たときのラインの見え方
対面診察が必要なこと
- くぼみをつくるのが骨・筋肉・脂肪のどれか
- 採取できる脂肪の量
- くぼみの上の皮膚と脂肪の厚さ
- 過去の移植やフィラーによるしこり
- 手術に影響する持病
撮影のポイント:無地の下着で無地の背景の前に立ち、正面・後ろ・左右から同じ明るさで撮ってください。服を着たときのラインが一番気になる方は、体に沿った服での写真もあると参考になります。以前に骨盤まわりへの脂肪移植やフィラーを受けた方は、時期と場所をお知らせください。写真とご質問は、メッセージでお気軽にお送りください。
来院・回復の計画
事前に確定しているのは、上記の施術情報(静脈麻酔または全身麻酔による手術、当日帰宅、抜糸あり、着用期間を術前に案内する圧迫着)だけです。ソウルでの滞在期間や経過確認の時期は、吸引と移植の範囲によって変わります。そのため、カウンセリングで一緒に計画します。
腫れが残るうちは、ラインが見えにくくなっています。そのため結果は、腫れが引き脂肪が定着してから判断します。術前と同じ角度で日付入りの写真を残しておくと、当院でも帰国後にかかる医師のもとでも比べやすくなります。急な息切れや胸の痛みがあれば、すぐに救急を受診してください。痛み・赤み・熱感・腫れが引かずに強くなる場合も、早めに医師の診察を受けてください。
実際の症例
ボニータクリニックの7:10骨盤形成のページに掲載されている症例です。結果には個人差があります。

後ろから見た様子:ウエストから骨盤の横へ続くライン

後ろから見た様子:骨盤の横とお尻の外側のライン
※ 施術前後の写真は個人によって結果が異なります。副作用が生じる可能性があるため、医師と十分にご相談のうえご判断ください。
よくある質問
手術でウエスト・ヒップ比を7:10に合わせてもらえますか?
数字に合わせる手術ではありません。ウエストとヒップの周囲は、骨格・筋肉・脂肪の分布によって人それぞれです。変えられる範囲は、減らせる脂肪と移せる脂肪によって決まります。7:10はデザインの方向を決める基準で、実際の目標はその方の体型での自然なバランスです。
骨盤の骨が狭いのですが、広く見せられますか?
骨の幅は変わりません。ただ、骨盤の横と股関節まわりのくぼみを満たしてウエストを細くすると、横のラインのつながり方は変わることがあります。どこまで満たせるかは移せる脂肪の量と、皮膚・脂肪層の余裕によって異なるため、診察で確認します。
幹細胞を入れれば脂肪はすべて残りますか?
いいえ。乳房再建の研究をまとめたメタアナリシスでは、手術中に分離する方法は通常の脂肪移植より残存率が平均17ポイントほど高かったものの、研究間の差が大きく確実性は低いものでした。一部は吸収されるという前提で量を決め、経過を見て補正の要否を判断します。
体重はかなり減りますか?
脂肪吸引は体重を減らす手術ではありません。減らす所と満たす所が一緒にあるため、体重の変化よりラインの変化を目標にします。
他院で受けた骨盤への脂肪移植を修正できますか?
前回の手術後に残った凹凸・左右差・たるみは修正の対象です。方法は、残っている脂肪の量と皮膚の状態によって変わります。以前どこにどれくらい入れたか、覚えている範囲で教えていただくと計画に役立ちます。
カウンセリング前に準備しておくとよいこと
- 減らしたい所と満たしたい所、いちばん気になる角度(正面、横、服を着たとき)
- 過去の脂肪吸引・脂肪移植・フィラーの有無と時期
- 最近の体重の変化と運動の習慣(筋肉の輪郭でくぼみが目立つことがあるため)
- 常用している薬と持病
ボニータクリニックはソウル市瑞草区江南大路565の3階、地下鉄7号線論峴駅8番出口から徒歩約100mです。詳しくは7:10骨盤形成のページをご覧ください。層状に満たす方法と注入の深さの安全性はブラジリアン レイヤード ヒップアップのページとブラジリアンヒップアップの安全ガイドで、移植した脂肪がどれくらい残るかはヒップ脂肪移植のページとヒップ脂肪移植のガイドでご覧いただけます。
参考資料 (6)
本文の説明の根拠となる資料です。研究結果は一般的な傾向であり、個人の結果を保証するものではありません。
- Singh D. Adaptive significance of female physical attractiveness: role of waist-to-hip ratio. J Pers Soc Psychol. 1993;65(2):293-307.doi:10.1037/0022-3514.65.2.293ウエスト・ヒップ比(WHR)の好みに関する研究の出発点(抄録):大学生の男性と25〜85歳の男性が、WHRの低い女性の図をより魅力的で健康的と評価
- Bovet J. Evolutionary Theories and Men's Preferences for Women's Waist-to-Hip Ratio: Which Hypotheses Remain? A Systematic Review. Front Psychol. 2019;10:1221.doi:10.3389/fpsyg.2019.01221系統的レビュー(全文):比較的低いWHRを好む傾向は多くの集団・方法で見られるが、理想の正確な値は研究によって異なり、WHRと体重(BMI)のどちらが魅力をよく説明するかは議論が続き、結果は集団や刺激によって変わる
- Lourenco L, Medeiros H, Ferreira L, et al. Hip dips technique: Filling lateral depressions with hyaluronic acid of large particles. Skin Health Dis. 2024;4(6):e461.doi:10.1002/ski2.461ヒップディップの手技報告(全文):大転子の下で中殿筋・外側広筋・大腿方形筋・大殿筋が付着する部位というくぼみの解剖、原因(体質、運動による筋肉の輪郭、加齢)、お尻では皮下脂肪層が最も安全な注入層、フィラーの小規模な報告で広げにくい部位
- Shimizu Y, Inoue Y, Sowa Y, et al. Adipose-Derived Stem Cell-Enhanced versus Conventional Fat Grafting for Breast Reconstruction: A Systematic Review and Meta-Analysis. Plast Reconstr Surg. 2026;157(3):338e-349e.doi:10.1097/PRS.0000000000012421乳房再建31研究のメタアナリシス(全文):幹細胞を加えた移植で残存率が平均26.8ポイント上昇(中程度の確実性)、培養で増やした細胞は64.6ポイント、手術中に分離する方法(SVF)は17.0ポイント(研究間のばらつきが大きく確実性は低い)、合併症は同程度、形や満足度の利点は18〜24か月後に小さくなる
- Wang B, He P, Zhao R. B-ultrasound-assisted gluteal fat grafting in Asians: A prospective study of quantitative results from three-dimensional imaging and B-ultrasound analysis. J Plast Reconstr Aesthet Surg. 2024;94:12-19.doi:10.1016/j.bjps.2024.04.035アジア人女性35人の前向き研究(抄録):超音波で確認しながら皮下のみにヒップ脂肪移植、ウエスト周囲が減りWHRは平均0.78から0.74へ、3D計測の残存率は6か月で64.7%
- Swanson E. Prospective Controlled Study of Buttock Fat Transfer Using Ultrasound and Photographic Measurements. Plast Reconstr Surg Glob Open. 2016;4(5):e697.doi:10.1097/GOX.0000000000000700対照群のある前向き研究(全文):多くの患者が砂時計形のためにヒップ横(大転子部)のボリュームを望み、お尻と一緒に満たした。脇腹の吸引を併用すると相対的な突出が増加
この記事について
この記事では、一般的な医学情報とボニータクリニックの診療方針を分けてご説明しています。判断は一人ひとりの状態によって変わるため、診察の代わりにはなりません。


