ソウルで考える脂肪吸引・豊胸後の傷跡とでこぼこ:もう一度修正できる?
修正できることは多くあります。ただ、似て見える傷跡やでこぼこでも、どの手術のどの過程で生じたかによって方法が変わります。脂肪吸引後のへこみは、皮膚のすぐ下の脂肪を取りすぎたのか、下の筋肉と癒着したのか、皮膚がたるんだのかをまず見分けます。胸やボディの手術の切開跡は、まだ落ち着いていく途中なのか、引っ張られる力で広がったり厚くなったりしたのかを確認します。すでに手術を受けた組織は伸びにくいため、一度に大きく変えるより、組織の状態に合わせて段階的に進めるのが一般的です。ソウルでの治療を検討中の方は、まず写真と以前の手術の情報を送っていただければ、どの方法が合いそうか確認できます。

なぜ、まず「どの手術だったか」を確認するのでしょうか
ボディや胸の美容整形のあとに残る傷跡やでこぼこは、手術ごとに出やすい場所と形がある程度決まっています。
- 脂肪吸引:脂肪を取った層の高さの差として、でこぼこが現れます。
- 脂肪注入:入れた脂肪が均一に定着しなかった所が問題になります。
- 切開手術:切開線が引っ張られる向きに沿って、線が広がったり厚くなったりします。
そのため同じ「お腹のでこぼこ」でも、どの手術をいつ、どのように受けたかによって原因も直し方も変わります。
どの手術のあと、どこに残ったか
1脂肪吸引のあとでこぼこ・くぼみがあるなら
浅い層の取りすぎ・癒着・余った皮膚のどれによるかを先に見分けます
脂肪吸引の凹凸
2胸の下のしわの線が赤い・広がったなら
最初の1年は形が大きく変わるため、落ち着いていく流れから見ます
豊胸・乳房下溝切開
3わきの線が赤く盛り上がっているなら
初期は赤く盛り上がりやすいため経過を見て、腕の動きも考えます
豊胸・わき切開
4ボディの手術の切開線が広がった・厚くなったなら
引っ張る力を減らす方法とあわせて縫い直しを検討します
切除と再縫合
受けた手術と、よく残る問題を組み合わせると次のようになります。
どの手術か → よく残る問題
脂肪吸引後のでこぼこは、どう原因を見分けるのでしょうか
脂肪吸引後のでこぼこは珍しくありません。600例以上をまとめた総説では、8.2%の患者が術後の表面の凹凸を訴えていました。1 同じ総説は凹凸の原因として三つを挙げています。皮膚のすぐ下の脂肪を浅く取りすぎた場合、下の筋肉と線維性の癒着(瘢痕組織が筋肉にくっつくこと)が起きた場合、皮膚が余ってたるんだ場合です。そして、姿勢や動きで見分ける方法を説明しています。1
くぼみがいつ変わるかで原因を見分けます
それぞれをもう少し詳しく見てみましょう。
- 浅い層の取りすぎ:皮膚のすぐ下の脂肪まで多く取られた所は、横になっても皮膚を引いてもへこみが残ります。1 失われたボリュームを補うことが中心になります。総説では、周りに残った脂肪を整える再吸引と自家脂肪注入を組み合わせることもあると説明しています。1
- 線維性の癒着:下の筋肉とくっついた所は、筋肉に力を入れると深くなります。1 埋める前に、くっついた所をはがす必要があります。
- 余った皮膚:横になると改善することがあり、皮膚を引くと平らになります。1 この場合はボリュームより皮膚のたるみを別に評価します。
時期も大切です。同じ総説は、取りすぎ・取り残しのどちらの場合も、腫れが引くよう最初の手術から少なくとも約6か月待ってから修正を計画するようすすめています。1 つまり、腫れが引くまでは、本当のでこぼこがどの程度かがわかりにくいということです。
脂肪吸引の挿入口(吸引管を入れた小さな穴)にも傷跡が残ることがあります。器具が何度も出入りしてできた内出血で色が濃くなったり、挿入口の近くを吸引しすぎてへこんだりすることがあります。この総説の患者の1.3%には、肥厚性瘢痕(厚く盛り上がった傷跡)ができました。1
胸・ボディの手術の切開跡、待つものと直すものは何でしょうか
豊胸手術の切開跡は、最初の1年で大きく変わります。豊胸手術を受けた163人を乳房下溝切開とわき切開に分け、1・6・12か月で傷跡を評価した研究では、1か月と6か月ではわきの傷跡がより赤く盛り上がっていましたが、12か月では両部位の総合スコアが同じになり、どちらのグループも満足度が高いという結果でした。2
豊胸の切開跡、最初の1年の変化
そのため、手術から日が浅い傷跡が赤く盛り上がっていても、すぐに切り直すより、落ち着いていく流れを見るのが先です。時期の目安は手術の傷跡はいつから治療を相談すればよいかにまとめています。
時間がたっても改善しない傷跡は、性質によって扱いが変わります。
- 厚く赤く、かゆみや痛みのある傷跡(肥厚性瘢痕):真皮の深い層で炎症が続いている状態と説明されます。ステロイド注射やテープ、圧迫、固定、張力を減らす手術など、炎症を抑える方法で治療します。4
- 広がった傷跡:傷が引っ張られながら治った結果です。張力(引っ張る力)は炎症を長引かせて傷跡を厚くし、体の長軸に沿った縦の傷跡は横の傷跡より大きな張力を受けます。3 そのため縫い直すときは、その力を減らす方法をあわせて計画する必要があります。
- 部位の特徴:線をジグザグに折るW形成は平らな面には使われますが、わきや肘のような大きな関節には向かないとされています。3 わきの傷跡は、腕を上げ下げする動きまで考慮する必要があります。
すでに手術を受けた組織は、なぜ難しいのでしょうか
美容整形のあとの傷跡を直すことは、最初の手術より条件が厳しくなります。瘢痕組織は正常な皮膚より伸びにくいからです。そのため、傷跡を含めて皮膚を移動させたり引っ張ったりすると、縁の組織が傷む危険が高まると説明されています。3 何度も手術した部位は、皮膚が薄くなっていたり、下の組織とくっついていたりすることがあります。そのため一度に大きく変えるより、はがす・埋める・整える段階に分け、組織が耐えられる範囲で進めます。
へこんだ所を埋める脂肪注入も、結果は一定ではありません。脂肪から取り出した細胞を加えた脂肪移植(幹細胞付加脂肪移植)と通常の脂肪移植を比べた、再建手術16研究・686人のメタ解析(多くの研究の結果を合わせて計算し直した研究)によると、付加した方の平均残存量は多かったものの、赤みと腫れがより多く、手術時間も長くなりました。脂肪壊死、感染、嚢胞などの合併症や満足度、傷跡の評価は両者で同程度でした。5 以前の脂肪注入でできたしこりやでこぼこを直す場合にも、こうした合併症の可能性をあわせて考える必要があります。
| 残っている問題 | よく検討される方法 | 知っておきたいこと |
|---|---|---|
| 浅い層の取りすぎによるへこみ | 脂肪注入、周りの調整 | 脂肪の一部は吸収され、分けて埋めることもある |
| 筋肉とくっついたへこみ | 癒着をはがしてから埋める | 回復中に再び引き込まれないか経過を見る |
| 厚く赤い切開跡 | 炎症を抑える治療、必要なら切除 | 切るだけでは再び厚くなることがある |
| 広がった切開跡 | 切除して張力を減らして縫い直す | 引っ張られる力が強い部位は再び広がることがある |
| 残った赤み・色素・質感 | レーザー | 高さの差や引きつれは変えにくい |
回復はどう進み、限界は何でしょうか
ボニータクリニックでは、ボディの整形傷跡の修復を手術として行います。局所麻酔または静脈麻酔(リラックス麻酔)を使い、日帰りで、抜糸があります。ダウンタイムと通院の予定は、施術の範囲と個人の状態によって異なります。施術直後は部位を保護し、回復の途中で赤みと腫れが引いていき、その頃から紫外線対策が大切になります。組織が落ち着くまで経過を見て、追加治療が必要か判断します。
手術後には出血、感染、炎症が起こることがあります。新しく縫った線も落ち着くまでの期間があり、引っ張られる力が強い部位や、傷跡が厚くなりやすい体質では、再び広がったり厚くなったりすることがあります。整形前の体にそのまま戻すことより、目立つ高さの差や引きつれ、色を減らして日常で気になりにくくすることが現実的な目標です。
ボニータクリニックの考え方
ボニータクリニックの進め方
- 1以前の手術の確認どの手術をいつ、切開位置とその後の治療
- 2癒着剥離底が沈んで影ができる傷跡
- 3脂肪注入・幹細胞広く沈んでボリュームが失われた傷跡
- 4切除・縫い直し広がった・厚くなった線
- 5複合レーザー残った赤み・色素・質感
- 6経過確認通常1〜3回に分けて行う
必要な段階だけを選び、レーザーは跡が残る場合にだけ使います
ソウルで相談できる治療の選択肢
ボニータクリニックでは、ブラジルで形成外科専門医の資格を得たチョン・グァンソプ代表院長が、1995年の開院から同じ場所で美容整形と傷跡の修復をあわせて診療しています。当院では、ボディの手術後に広がった・厚くなった切開跡、脂肪吸引・脂肪注入後のへこみとでこぼこ、豊胸の傷跡(胸の下・わき)、プロテーゼ・フィラー除去後のへこみを診療しています。相談で検討する選択肢は次のとおりです。
- 以前の手術の確認と傷跡の評価
- 底がくっついてへこんだ傷跡への癒着剥離
- 広いへこみへの脂肪注入(脂肪由来の幹細胞の併用)
- 広がった・厚くなった線の切除と細い縫い直し
- 残った赤み・色素・質感への複合レーザー
どれが必要で、どの順番で行うかは、診察のあとにはじめて決まります。
状態によって方法と費用が変わる理由
同じ「脂肪吸引の結果に満足できない」でも、必要な処置は人によって大きく違います。計画、そして費用を左右するのは、問題の原因と範囲、そしてその部位がこれまでにどれだけ手術を受けてきたかです。
- どの手術の、どの過程で生じたか
- 範囲の広さと問題のある箇所の数
- はがす・埋める・切除の組み合わせ
- 必要な脂肪の量と採取部位
- 麻酔:局所または静脈麻酔
- 以前の修正歴と段階の数
対面診察のあとに最終的な計画とお見積り
最終的なお見積りは、対面で診察し、原因と範囲、段階の数がはっきりしてからご案内します。写真や手術の記録は役立ちますが、範囲までは決められません。
写真でわかること、対面診察が必要なこと
写真や以前の手術の記録はとても役立ちます。ただし、へこみがくっついているか、傷跡がどれだけ硬いかは対面でしか判断できません。
写真でわかること
- 傷跡とへこみの位置と数
- 切開線の色と幅
- 立った姿勢と横から見た輪郭
- 手術の前と後の変化
対面診察が必要なこと
- へこみが筋肉にくっついているか
- 皮膚の下のしこりや硬さ
- 皮膚のたるみと厚さ
- 余分な脂肪と採取できる部位
- 傷跡にかかる張力と動き
役立つ写真は、明るい場所で部位全体とアップを、正面と左右から立った姿勢で撮ったものです。でこぼこが見えるよう横から光が入る写真もあると判断の助けになります。最初の手術の前や術後数か月の写真があれば、手術名や時期がわかる範囲の情報とあわせてお送りください。写真と一緒に、以前の手術とこれまでの治療を簡単にメッセージでお知らせください。
来院・回復・帰国後のケアの計画
事前に確定しているのは上記の案内、つまり局所麻酔または静脈麻酔での手術、日帰り、抜糸ありという点までです。ソウルでの滞在日数、再来院の時期、抜糸の時期は、どの段階を組み合わせるか、段階に分けるかで変わるため、相談の場で一緒に決めます。すでに手術を受けた組織の修正は複数回に分けることが多いので、各段階を渡航の予定にどう合わせるかを前もって相談しておくと安心です。
最初の手術から日が浅い場合は、腫れが引いて傷跡が落ち着くのを待つ必要があり、修正の時期そのものも相談で決めます。帰国後に赤み・熱感・痛み・分泌物がおさまらず悪化してきたら、早めに医師に診てもらってください。回復中の写真を日付とともに残しておくと、以前の手術後の状態と比べるときにも役立ちます。
実際の治療例
ボニータクリニックが「ボディの整形傷跡」のページで紹介している例です。結果には個人差があります。

両側の胸の下のしわに残った線状の傷跡

わきに斜めに残った線状の傷跡

お腹と太ももの前面に広くでこぼこがあった例

腰の下に横に長く残った切開跡
※ 施術前後の写真は個人によって結果が異なります。副作用が生じる可能性があるため、医師と十分にご相談のうえご判断ください。
よくある質問
ほかのクリニックで受けた手術の傷跡も直せますか?
はい。どの手術をいつ受けたか、切開の位置とその後の治療がわかると原因の判断に役立つので、覚えている範囲でお知らせください。手術の記録や術前術後の写真があれば一緒にお持ちください。
脂肪吸引から3か月で、でこぼこしています。すぐに直すべきですか?
まだ腫れが残っている可能性がある時期です。脂肪吸引の合併症をまとめた総説は、修正手術を計画する前に、最初の手術から少なくとも約6か月待つようすすめています。その間にでこぼこがどう変わるか、硬いしこりがあるかを経過観察して時期を決めます。
胸の下の傷跡が赤く厚くなってきました。
豊胸の傷跡は最初の1年は赤く盛り上がり、その後落ち着くことが多くあります。ただし、だんだん厚くなる、かゆみや痛みがある場合は肥厚性瘢痕の可能性があるため、早めに診察を受けるのがよいでしょう。こうした傷跡は、まず炎症を抑える治療を検討し、それでも残る形は時期を決めて修正します。
傷跡を手術し直すと、また傷跡ができませんか?
新しい切開線ができ、その線も落ち着くまでの期間があります。修正は、広い・厚い・へこんだ傷跡を目立ちにくい状態にすることが目的です。そのため、引っ張る力を減らす方法がある場合に意味があります。すでに何度も手術した部位は、組織の状態に合わせて段階を分けます。
相談の前に準備しておくとよいこと
- 受けた手術の名前と時期、手術を受けたクリニック(覚えている範囲で)
- 脂肪吸引・脂肪注入なら部位と回数、胸の手術なら切開の位置とプロテーゼの有無
- 手術前の写真と、術後の時期ごとの写真
- これまでの治療:傷跡への注射、シリコン製品、レーザー、再手術
- 傷跡がかゆい・痛い・動くとつっぱるか
ボニータクリニックは、ソウル市瑞草区江南大路565の3階、地下鉄7号線論峴駅8番出口から徒歩約100mです。詳しくはボディの整形傷跡のページをご覧ください。事故やピン手術による体のへこんだ傷跡はボディの陥凹・切開傷跡と体のへこんだ傷跡ガイド、顔の整形後の傷跡は顔の整形傷跡、豊胸の再手術は豊胸の再手術ガイドで続けてお読みいただけます。
参考資料 (5)
本文の説明の根拠となる資料です。研究結果は一般的な傾向であり、個人の結果を保証するものではありません。
- Dixit VV, Wagh MS. Unfavourable outcomes of liposuction and their management. Indian J Plast Surg. 2013;46(2):377-392.doi:10.4103/0970-0358.118617総説:脂肪吸引後の凹凸の三つの原因(浅い層の取りすぎ・筋肉との線維性癒着・余った皮膚)を、横になる・皮膚を引く・筋肉に力を入れるで見分ける方法、修正は約6か月後、再吸引と脂肪注入の併用、挿入口の傷跡(色素沈着・へこみ・肥厚性1.3%)、600例超のうち8.2%が表面の凹凸を訴えた
- Sun J, Mu D, Liu C, et al. The Comparison of Scars in Breast Implantation Surgery with Inframammary Fold Incision Versus Axillary Incision: A Prospective Cohort Study in Chinese Patients. Aesthetic Plast Surg. 2019;43(2):328-335.doi:10.1007/s00266-018-1299-3前向きコホート(抄録):豊胸163人の乳房下溝とわきの切開跡を1・6・12か月で評価。1・6か月ではわきの傷跡がより赤く盛り上がったが、12か月では総合スコアが同じで満足度も高かった
- Ogawa R. Surgery for scar revision and reduction: from primary closure to flap surgery. Burns Trauma. 2019;7:7.doi:10.1186/s41038-019-0144-5総説:瘢痕組織は伸びにくく、皮弁に含めると縁の壊死の危険が高まる。張力は炎症を長引かせ傷跡を厚くし、体の長軸に沿った傷跡ほど張力が大きい。W形成はわきや肘などの大関節には向かない
- Ogawa R. Keloid and Hypertrophic Scars Are the Result of Chronic Inflammation in the Reticular Dermis. Int J Mol Sci. 2017;18(3):606.doi:10.3390/ijms18030606総説(抄録):肥厚性瘢痕・ケロイドは網状真皮の慢性炎症であり、ステロイド注射・テープ、圧迫、固定、張力を減らす手術など炎症を抑える方法で治療する
- Karam M, Abul A, Rahman S. Stem Cell Enriched Fat Grafts versus Autologous Fat Grafts in Reconstructive Surgery: Systematic Review and Meta-Analysis. Aesthetic Plast Surg. 2023;47(6):2754-2768.doi:10.1007/s00266-023-03421-z再建手術における幹細胞付加脂肪移植と通常の脂肪移植の比較メタ解析(抄録、16研究・686人):付加群は平均残存量が多い一方、赤みと腫れが多く手術時間が長い。脂肪壊死・感染・嚢胞、満足度・傷跡評価は差がない
この記事について
この記事では、一般的な医学情報とボニータクリニックの診療方針を分けてご説明しています。判断は一人ひとりの状態によって変わるため、診察の代わりにはなりません。


