ソウルで異物除去後のリフトアップを考える方へ:ヒアルロン酸・異物を取り出した後のへこみとたるみをどう整えるか
物質を取り出した場所には、二つのものが一緒に残ることが多くあります。物質が占めていた体積がなくなってできたへこみと、長いあいだ物質に押し広げられていた皮膚のたるみです。ボニータクリニックではこの二つを分けて考え、「ボリュームを先に整え、引き上げるかどうかはその後」と決めます。へこんだ場所は自分の脂肪で補い、フェイスライン下にたるんだ脂肪は吸引し、小じわとハリは溶ける糸とレーザーで補います。残った物質や炎症があればそれを先に整え、同じ日に続けるか、組織が落ち着いてから分けるかは状態を見て決めます。ソウルでの治療を検討中の方は、まず写真と、注入・除去の時期をお送りください。

フィラーを取り出すと、顔に何が残るのですか?
顔からフィラーや成分のわからない物質を取り出すと、そこにはたいてい二つの変化が一緒に残ります。
- へこみ:物質が占めていた体積がなくなり、その場所がくぼみます。
- たるみ:長いあいだ物質に押し広げられていた皮膚や軟部組織(皮膚の下の脂肪や膜などのやわらかい組織)が、支えを失って下がって見えます。
風船の空気が抜けると、伸びていたゴムがしわしわになるのに似ています。非吸収性フィラーの合併症を手術で扱った研究でも、物質を取り除くと顔にはっきりした欠損(組織が足りなくなった場所)が生じることが多く、再建が難しいと説明されています。1
加齢による変化も重なります
顔の老化の原因は一つではありません。重力、骨が少しずつ減る変化(骨の吸収)、弾力の低下、皮膚の下の脂肪の位置の変化が合わさった結果です。そのため、顔の立体的なボリュームを取り戻すことを、若々しさを取り戻す第一の目標にすべきだという考え方があります。3
実際、非吸収性フィラーの除去とフェイスリフト(皮膚とその下の層を引き上げる手術)・脂肪移植を同時に行った50人の報告でも、多くの患者は注入から何年もたって、たるんできた顔を治したいと受診していました。2 フィラーを取り出した後の顔は、「物質がなくなった場所」と「その間に進んだたるみ」の両方を見る必要があるということです。
なぜ「ボリュームが先、引き上げは後」なのですか?
ボニータクリニックでは、異物を取り出した後に皮膚がたるんでいる場合でも、すぐには引き上げません。まずボリュームを整え、そのうえでリフトアップで引き上げるかどうかを決めます。
理由はこうです。へこみが補われると、たるんで見えていた皮膚がある程度また支えられることがあります。すると、その後に残ったたるみの分だけ引き上げればよく、より自然だと考えます。逆に、失われたボリュームをそのままにして皮膚だけを引くと、へこみは残ったまま輪郭だけが平たくなることがあります。
マルチリフティングは決まったセットではありません。何が残っているかによって、合う方法を選んで組み合わせるものです。
残った問題に合わせて選ぶ方法
1片方のほおがへこんで左右差があるなら
左右の体積差を測り、その差を小さくするように脂肪を移します
脂肪移植
2物質が抜けた後に皮膚がゆるんだなら
ボリュームを先に整え、引き上げるかどうかはその後で決めます
ボリュームが先
3フェイスラインの下に脂肪がたるんだなら
切開せず専用のカニューレ(細い管)で吸引します
あご下の脂肪吸引
4ほうれい線や目の下に小じわがあるなら
溶ける糸を網目のように細かく入れ、ハリを補います
溶ける糸
リフトアップの前に、何を確かめますか?
リフトアップを加える前にまず確かめるのは、残っている物質と炎症です。家を直すとき、雨漏りを止めてから壁紙を貼るのと同じ順番です。
非吸収性フィラーの合併症で治療を受けた160人を分析した研究では、丁寧に取り除いた後でも目に見えない微細な粒子が残ることがあり、それが感染や炎症の火種になりうると指摘しています。そのため、直近3か月以内に感染があった人は手術の対象から外していました。急に感染を起こした患者は膿を出して(排膿)抗菌薬で治療し、6か月たってから残った物質の除去と再建を行っていました。1
50人の報告でも、皮膚の上に感染の兆候がない人だけに手術を行っていました。膿がたまっていれば脂肪移植ではなく排膿を先にし、手術前にはMRIと超音波でフィラーの性状・量・位置を確認していました。2
ボニータクリニックも同じ順番をとります。フィラーや異物が残っていれば超音波で位置を確かめて取り除き、残った癒着(皮膚が下の組織にくっついたもの)や傷跡まで整えてから、リフトアップに移ります。
ボニータクリニックの進め方
- 1まず整える超音波で確認、除去、癒着・傷跡の処置
- 2ボリュームが先失われた体積を見て補う場所を決める
- 3あご下の脂肪吸引フェイスライン下のたるんだ脂肪
- 4脂肪移植左右の体積差を小さくするように
- 5溶ける糸・レーザー小じわとハリ、きめと跡
- 6バランスの確認安静時と表情をつくったときを比較
必要な段階だけを選びます。差が残れば、落ち着いてから微調整します
方法ごとの根拠と限界は?
| 方法 | 研究で報告されていること | 知っておきたい点 |
|---|---|---|
| 顔への脂肪移植 | 43研究・4577人:残った体積は平均41.63%(平均13.9か月の追跡)、合併症2.27%4 | 合併症の多くは左右差と表面のでこぼこ4 |
| 糸リフト | 26研究の統合:腫れ35%、皮膚のくぼみ10%、感覚の異常6%、糸が見える・触れる4%、感染2%5 | 溶ける糸は溶けない糸より感覚の異常と糸の露出が少ない5 |
| 除去+フェイスリフト+脂肪移植(手術) | 50人で漿液腫4人、一時的な顔面神経の麻痺4人、厚い傷跡5人、感染2人2 | たるみが深い・欠損が大きいときに検討する手術的な方法 |
表の漿液腫とは、手術した場所に透明な液体がたまることです。
脂肪移植:一度でぴったり合わせるより、見て補う
顔の脂肪移植の研究43本(4577人)をまとめた系統的レビュー(多くの研究を決まった方法で集めて見直した研究)では、移した脂肪の残った体積は平均41.63%でした(平均13.9か月の追跡)。4 移した脂肪の半分弱が、1年あまりたっても残っていたことになります。
合併症はまれでしたが、そのうち左右差(104件中74件)と皮膚表面のでこぼこ(14件)がほとんどを占めていました。移す脂肪が少なすぎる・多すぎる、あるいは定着(移した脂肪がその場所に根づいて生きること)にむらがあるときに起こる問題です。4 残る割合も研究によって違うため、一度で正確に合わせるより、落ち着いた後にバランスを見て補うほうが現実的です。
溶ける糸:回復は軽いが、持続には限界
溶ける糸は回復の負担が軽い一方、効果の持続には限界があります。糸リフト26研究のメタ分析(多くの研究の結果を集めて計算し直した研究)では、施術直後の満足度は98%でしたが、時間がたつと88%に下がりました。5 施術直後はほとんどの人が満足していたものの、時間がたつにつれて満足する人が減りました。
また、50歳を超える人では皮膚のくぼみ(16%対5.6%)と感染(5.9%対0.7%)が多くなっていました。5 研究者は、効果が長く続かない可能性を前もって説明すべきだと勧めています。5
たるみが深いなら:フェイスリフトとも比べる
たるみが深い場合や、取り出した跡の欠損が大きい場合は、切らない方法だけでは限界があります。非吸収性フィラーの除去と同時に、深い層を引き上げるフェイスリフトと組織移植を行った報告もあります。1 深いたるみや首のしわには、フェイスリフトが合うことが多くあります。
どの方法でも、顔はもともと左右が少しずつ違います。目標は左右をまったく同じにすることではなく、物質とたるみで大きくなった差を小さくすることです。
ボニータクリニックの考え方
施術の当日と回復はどうなりますか?
ボニータクリニックでは、異物除去後のマルチリフティングを切らない施術(非外科的施術)に分類しています。静脈麻酔と局所麻酔を併用し、日帰り(当日帰宅)で、脂肪移植を行った場合は抜糸があります。ただし、異物の除去を同じ日に行うかどうかでダウンタイムの経過は変わることがあり、個人差もあります。
回復はおおよそ次のように進みます。直後の腫れと内出血は圧迫でケアします。落ち着くにつれて左右の輪郭がはっきりしてきて、移した脂肪とリフトアップが定着してからバランスを確認し、必要なときだけ微調整します。
ソウルで相談できる治療の選択肢
ボニータクリニックは1995年から同じ場所で診療しており、ブラジルの形成外科専門医であるチョン・グァンソプ代表院長が一人ひとりを直接診ています。フィラーや異物を取り出した後、あるいはまだ残っている場合に、相談でご案内するのは次の内容です。
- 超音波で残った物質を確認し、除去と癒着・傷跡の処置
- まずボリュームを整え、そのうえで引き上げが必要か判断
- フェイスライン下の脂肪に対する切開しない脂肪吸引
- 左右差を小さくするための脂肪移植
- 小じわとハリのための溶ける糸、きめのための2〜3種類の複合レーザー
- 安静時と表情をつくったときのバランス確認、必要なら微調整
たるみが深い場合は、代わりにフェイスリフトをご相談することもあります。どの段階が合い、どの順番で行うかは診察の後に決まります。
方法と費用が人によって変わるのはなぜですか?
「異物除去後のリフトアップ」といっても、一つの処置で済むこともあれば、六つの段階が必要なこともあります。計画と費用を左右するのは、どこまで処置が残っているかです。
- まだ取り出す物質があるか
- へこみの大きさと場所
- あご下の脂肪吸引・脂肪・糸・レーザーのどれを行うか
- 同じ日に行うか、段階に分けるか
- 先に落ち着かせるべき炎症
- フェイスリフトのほうが合う深いたるみ
対面診察と超音波の後に最終的な計画と費用をご案内
最終的なお見積もりは、対面での診察で残った物質、へこみ、リフトアップの段階がはっきりしてからご案内します。
写真でわかること、対面診察が必要なことは?
写真は輪郭や左右差をよく伝えます。皮膚の下に何が残っているかは、診察が必要です。
写真でわかること
- へこみや輪郭のでこぼこ
- 安静時と笑顔の左右差
- フェイスラインやほうれい線のたるみ
- 顔の変化の経過(以前の写真)
対面診察が必要なこと
- 物質が残っているか(超音波)
- いまある、または最近の炎症
- 皮膚の厚みとたるみ
- 皮膚の下の癒着や傷跡
- 移植に使える脂肪の量
役に立つのは、正面・左右45度・真横から、化粧をせず均一な明るさで撮った写真と、同じ角度で笑ったときの写真です。注入前の写真があればもともとの顔が、除去の前後の写真があれば何が変わったかがわかります。写真と、注入・除去の時期をメッセージでお送りいただけます。
滞在と回復の計画
確定しているのは上の施術情報、つまり静脈麻酔と局所麻酔、当日帰宅、脂肪移植を行った場合のみ抜糸という点です。まだ取り出す物質がある場合や、除去とリフトアップを段階に分ける場合は、来院が複数回になることがあります。ソウルの滞在日数や再来院の時期は、相談のときに一緒に決めます。
帰国後、取り出した場所に赤み・熱感・痛み・分泌物が出た場合は、残った物質が後から再燃することもあるため、早めに医療機関を受診してください。安静時と笑顔の写真を同じ角度で日付を入れて残しておくと、再診のときに比べやすくなります。
実際の治療例
ボニータクリニックの「異物除去後のマルチリフティング」ページに掲載している症例です。結果には個人差があります。

額に盛り上がった部分があり、あごの下の輪郭がでこぼこしていたケース(斜めから)

額と眉間の皮膚がでこぼこし、跡が残っていたケース
※ 施術前後の写真は個人によって結果が異なります。副作用が生じる可能性があるため、医師と十分にご相談のうえご判断ください。
よくある質問
フィラーを取り出す日に、リフトアップまで一緒に受けられますか?
状態によって一度に行うこともあれば、取り出した部分が落ち着いてから段階的に進めることもあります。炎症がある場合や物質が広く残っている場合は、除去と炎症の処置を先にし、リフトアップは後にするほうが安全です。12
取り出してから、どのくらい待てばよいですか?
決まった期間はありません。腫れと炎症が落ち着いたか、物質が残っていないかを見て決めます。参考までに、非吸収性フィラーの除去と再建を同時に行ったある研究では、直近3か月以内に感染があった人を手術の対象から外していました。1
脂肪を入れると、また固まったりでこぼこになったりしませんか?
顔の脂肪移植の合併症はまれと報告されています。ただ、そのなかでは左右差と表面のでこぼこが最も多くなっていました。4 そのため脂肪は分けて入れ、落ち着いた後にバランスを見て必要な場所だけ補います。
溶ける糸にも副作用はありますか?
あります。研究をまとめると腫れが最も多く、皮膚のくぼみ、感覚の異常、糸が見える・触れる問題、感染が報告されています。溶ける糸は溶けない糸より、感覚の異常と糸の露出が少なくなっていました。5
フェイスリフトが合うのはどんな場合ですか?
ボニータクリニックでは、たるみが深い場合や首のしわがはっきりしている場合は、切らない方法よりフェイスリフトが合うことが多いと考えています。取り出した跡の欠損が大きいときに、フェイスリフトと組織移植を組み合わせた報告もあります。1 相談で、たるみの程度と原因を見て一緒に決めます。
相談前に準備しておくとよいこと
- 部位ごとに何をいつ注入し、いつ・どこで・どれくらい取り出したか(除去手術の記録があれば一緒に)
- 除去後に物質が残っていると言われたか、最近腫れや赤みが出たことがあるか
- 普段飲んでいる薬と、近く予定している大切な行事
ボニータクリニックはソウル市瑞草区江南大路565 3階、地下鉄7号線・論峴駅8番出口から歩いて約100mです。治療の流れは異物除去後のマルチリフティングでご覧いただけます。額・あご・ほおに残った物質そのものの除去は額・あご・頬の整形後遺症の再建と額・あご・ほおのフィラー除去ガイド、傷跡もある場合は傷跡除去後のマルチリフティングと傷跡治療とリフトアップのガイド、深いたるみはマルチリフティングとフェイスリフトにまとめています。
参考資料 (5)
本文の説明の根拠となる資料です。研究結果は一般的な傾向であり、個人の結果を保証するものではありません。
- Ghoraba S, Loucas M, Loucas R. Management of Permanent Filler Complications Using Deep-Plane Facelift and Temporoparietal Fascial Flap Reconstruction: A Retrospective Study. Aesthet Surg J Open Forum. 2025;7:ojaf106.doi:10.1093/asjof/ojaf106非吸収性フィラーの除去と深層フェイスリフト・筋膜弁再建を受けた160人の後ろ向き研究:除去後の欠損、丁寧に取り除いても微細な粒子が残り感染の火種になりうること、最近の感染は除外、急性感染後は段階的に再建、再建法の長期的根拠の不足;当院の非手術の方法とは異なる手術研究
- Gadallah A, Etman AG, Mamdouh Abd Elhalim M. Facial Contouring after Permanent Filler Removal with Combined Facelift and Fat Grafting: A Case Series. Plast Reconstr Surg Glob Open. 2023;11(12):e5456.doi:10.1097/GOX.0000000000005456フィラー除去・フェイスリフト・脂肪移植を受けた50人の症例集積:多くは何年もたってたるみで受診、感染の兆候がない場合のみ手術し膿は先に排出、術前の超音波・MRI、合併症の件数
- Coleman SR, Grover R. The anatomy of the aging face: volume loss and changes in 3-dimensional topography. Aesthet Surg J. 2006;26(1S):S4-S9.doi:10.1016/j.asj.2005.09.012顔の老化に関するレビュー(抄録):重力・骨の吸収・弾力低下・脂肪の再配置が重なり、立体的なボリュームの回復を第一の目標とする考え方
- Gornitsky J, Viezel-Mathieu A, Alnaif N, et al. A systematic review of the effectiveness and complications of fat grafting in the facial region. JPRAS Open. 2019;19:87-97.doi:10.1016/j.jpra.2018.12.004顔の脂肪移植の系統的レビュー(43研究・4577人):平均13.9か月で平均41.63%が残存、合併症2.27%、多くは左右差と表面のでこぼこ
- Niu Z, Zhang K, Yao W, et al. A Meta-Analysis and Systematic Review of the Incidences of Complications Following Facial Thread-Lifting. Aesthetic Plast Surg. 2021;45(5):2148-2158.doi:10.1007/s00266-021-02256-w糸リフト26研究のメタ分析(抄録):腫れ・くぼみ・感覚の異常・糸の露出・感染の頻度、溶ける糸で少ないこと、50歳超でくぼみと感染が多いこと、満足度が98%から88%へ低下
この記事について
この記事では、一般的な医学情報とボニータクリニックの診療方針を分けてご説明しています。判断は一人ひとりの状態によって変わるため、診察の代わりにはなりません。


