ソウルで鼻の再手術を考える方へ:初回手術と何が違い、まず何を確かめるべきか
再手術は一度変えられた鼻から始まるため、初回手術とは条件が異なります。組織の層のあいだに瘢痕(傷あと組織)ができて、くっついていることがあります(癒着)。使えた軟骨はすでに使われたか弱くなっていることがあり、皮膚への血の流れ(血流)も落ちている場合があります。そのため、何が問題か、何が残っているか、何回手術したか、何を望んでいるかをまず整理します。そのうえで、残っている組織が許す範囲で安全に組み立て直す計画を立てます。ソウルでの再手術を検討中なら、渡航の計画の前に写真と手術歴を送っていただけます。

鼻の再手術では、どこをいっしょに見ますか?
鼻形成術は、美容手術の中でも難しいものの一つとされています。もう一度手術する割合(再手術の割合)は5〜15%と報告されています。2 つまり、鼻の手術を受けた100人のうち5〜15人ほどが、もう一度手術を受ける計算です。再手術の理由は、外来で対応できる小さなゆがみから、何度かの手術が必要な大きな形・機能の問題まで幅広くあります。2
鼻の全体再手術は、一か所だけを直す手術ではありません。一つの部位の問題がほかの部位とつながっていることが多いため、相談では鼻全体をいっしょに見ます。下の図は、そのとき確かめる場所です。
鼻の全体再手術でいっしょに見る部位
再手術はなぜ初回と条件が違うのですか?
よくある再手術の理由
アジア人の鼻の再手術では、移植物(移した軟骨)やプロテーゼに関わる問題が多くみられます。よくある理由として、次のものが挙げられています。3
- 鼻筋に入れたプロテーゼが動く、位置がずれる、皮膚のほうへ突き出る、炎症や感染をくり返す
- シリコン手術の後に鼻が短くなった
- 曲がりが残った、または再び曲がった
- わし鼻(鼻筋のこぶ)の矯正が足りなかった
- 鼻先に移植した軟骨の問題
下のカードは、そのうち四つと、そのときまず確かめることを組み合わせたものです。
よくある再手術の理由ごとに、まず見ること
1鼻筋のプロテーゼが動く・透ける・炎症をくり返すなら
プロテーゼの位置・被膜と、それを覆う組織をいっしょに見ます
プロテーゼ再手術
2シリコン手術の後に鼻が短くなったなら
短く上向きになった程度と、残っている組織を見ます
拘縮鼻の再手術
3鼻が曲がっている、再び曲がったなら
鼻の中心軸が顔の中心線からどれだけずれているか、鼻中隔に残る軟骨を見ます
4鼻先に入れた軟骨が問題なら
鼻先の高さと支える力、入れた軟骨の状態を見ます
鼻先の再手術
軟骨と皮膚も違います
アジア人の鼻中隔軟骨(鼻の中の仕切りをつくる軟骨)は、一般に弱く小さいものです。そのため初回手術で傷みやすく、再手術では鼻中隔の骨組みを大きく作り直す必要がある場合が多いと説明されています。3
皮膚も違います。以前の手術は、鼻を覆う皮膚・軟部組織(皮膚の下のやわらかい組織)に瘢痕を残すことが多いものです。瘢痕ができると血流が減り、組織の質も落ちます。再手術の結果は、この覆いをどれだけ守れるかに大きく左右されます。5
下の表は、初回手術と再手術の条件を並べて比べたものです。
初回手術と再手術の条件
| 項目 | 初回手術 | 再手術 |
|---|---|---|
| 組織の層 | 層の境目が比較的はっきり | 瘢痕・癒着で境目があいまい |
| 軟骨 | 鼻中隔軟骨に余裕がある | すでに使われたか弱っていることも |
| 皮膚・血流 | 多くは保たれている | 瘢痕で血流が落ちていることも |
| 以前の移植物 | なし | プロテーゼ・軟骨・被膜の処理が必要 |
| 計画の基準 | 望む形 | 残る組織が許す範囲 |
何を直すのかは、どう整理しますか?
再手術の相談は、「どこが気に入らないか」を具体的に分けることから始まります。再手術がどれほど難しいかを、三つの要素で評価する分類が提案されています。一つめは問題(どの構造がずれているか)、二つめは必要な移植物の数、三つめは以前の手術回数です。そこに患者さんの期待を加えます。2 この枠組みは、手術がどれほど複雑になるかを患者さんが理解し、期待を現実に合わせる助けになると説明されています。2
| 要素 | 何を見るか | 相談で確かめること |
|---|---|---|
| 問題 | 形や機能で何がずれているか | 鼻筋・鼻先・鼻中隔・小鼻のどこか、呼吸の不調はあるか |
| 移植物 | 組み立て直すのに必要な材料の量 | 残る鼻中隔軟骨、耳介・肋軟骨が必要か |
| 以前の手術 | 何回、どの方法で手術したか | 手術記録、入れたプロテーゼと軟骨の種類 |
| 期待 | 手術で望む変化 | 変えたいことと変えたくないこと |
呼吸と期待は、なぜいっしょに見るのですか?
米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会の鼻形成術の診療ガイドライン(根拠を集めて医師が従うべき点をまとめた勧告)は、手術の前に、なぜ手術を望むのか、何を期待しているのかを尋ね、その期待が手術で実現できるものかを伝えるよう勧めています。1
また、計画を変えたり手術を見送ったりしたほうがよい状態を確認するよう求めています。1 たとえば次のような状態です。
- 身体醜形障害(見た目の小さな欠点に過度にとらわれる状態)
- 血が止まりにくい出血性疾患
- 眠っている間に呼吸が止まる睡眠時無呼吸
- 鼻づまりのための血管収縮薬の点鼻を長く使っている場合
さらに、鼻づまりを評価すること、回復の経過・呼吸への影響・合併症とともに、今後さらに鼻の手術が必要になる可能性も説明することを求めています。1
上の再手術の分類にも、患者さんの期待が独立した項目として入っています。2 再手術では、以前の結果への心残りが期待に重なりやすいものです。一方で、瘢痕と残る組織のために変えられる範囲には限りがあります。そのため、この話し合いをより丁寧に行います。見た目だけでなく呼吸の不調があれば、その原因も探して計画に含めます。
軟骨が足りないときは、どうしますか?
再手術では、組み立て直す材料が足りないことがよくあります。以前の手術で軟骨を使った、鼻中隔が弱くなったなどの理由です。アジア人の鼻の再手術では、耳介軟骨や肋軟骨(あばら骨の軟骨)などの自分の組織が中心的な役割を担います。新しい鼻筋の材料にしたり、鼻中隔を作り直す材料にしたりします。3
自分の軟骨で組み立て直す
肋軟骨の長所と負担
肋軟骨は量が多く、大きな再建(鼻を大きく組み立て直す手術)に使えます。しかし固有の負担もあります。20研究・1648人をまとめたメタ分析(多くの研究を集めて計算し直した研究)の結果は次のとおりです。4
- 肋軟骨の反り 3.05%
- 吸収(体に吸収されて小さくなる) 1.2%
- 感染 1.45%
- 輪郭の不整 1.53%
- これらによる再手術 2.25%
- 軟骨を採った胸の盛り上がった厚い傷跡 2.08%、気胸(肺の外に空気がたまる)は報告なし(0%)
肋軟骨を使ったときに報告された問題
最も多い問題は反りで、胸の側の合併症を含めると全体の合併症の割合は上がりました。4 そのため肋軟骨は、材料が十分にある代わりに、反りや胸の傷跡という負担もあわせて考える必要があります。
鼻先に使う軟骨の長所と短所は鼻先の再手術ガイドにまとめています。どの軟骨を使うかは、必要な支えの強さ、残っている鼻中隔、以前に軟骨を採った部位をあわせて決めます。
皮膚と血流:なぜ安全が先なのですか?
再手術の鼻は、皮膚の下に瘢痕ができ、血流が落ちていることがあります。こうした部位に無理な手術を行うと、組織が傷むおそれが高まります。総説でも、覆い(鼻を覆う皮膚と組織)を傷めないための予防と、問題の早期発見・適切な時期の処置が強調されています。5
そのため、高さをどこまで上げるか、一度にどこまで変えるかは、皮膚が耐えられる範囲で決める必要があります。何度も手術した鼻ほど、目標を段階に分けたほうが安全な場合があります。
瘢痕のある覆いと血流
回復:腫れが引くまでどのくらいかかりますか?
ボニータクリニックでは、鼻全体の再手術を全身麻酔または静脈麻酔(リラックス麻酔)で行います。入院はせず当日にご帰宅いただき、後日抜糸します。ダウンタイムと通院の予定は、手術の範囲と個人の状態によって異なります。
鼻の手術後に腫れが引いていく流れ
- 術直後腫れと内出血が最も強い時期
- 1か月腫れの約3分の2が引く
- 6か月約95%が引く
- 1年約97.5%:結果を評価する時期
初回のオープン法(鼻柱に小さな切開を入れ、皮膚を持ち上げて行う方法)の鼻形成を受けた40人の腫れを3D撮影で測った研究では、腫れの約3分の2が1か月で、95%が6か月で、97.5%が1年で引いていました。6 再手術の患者は除外されているため、そのまま当てはめることはできません。しかし、形は数週間ではなく数か月かけて判断するという点は同じです。
術後には、出血、感染、炎症、神経の損傷などが起こりえます。軟骨の反りや左右差で、追加の手術が必要になることもあります。
ボニータクリニックの考え方
ソウルで相談できる治療の選択肢
ボニータクリニックは1995年から同じ場所で診療しています。ブラジルで形成外科専門医となったチョン・グァンソプ代表院長が、鼻の手術を自ら執刀します。複数の部位の再手術が必要な鼻について相談できるのは、全体再手術のページに掲載している次の内容です。
- 以前の手術方法、プロテーゼ、残る軟骨、癒着、皮膚の厚さと血流、左右対称と比率の分析
- 癒着した瘢痕組織の整理
- 必要に応じた耳介・鼻中隔・肋軟骨などの自分の軟骨による構造の再建
- 鼻先と鼻筋のバランスを考えたデザインと、左右の微調整
問題が主にプロテーゼにある場合はプロテーゼ再手術のページ、鼻が短く上向きになった場合は拘縮鼻再手術のページもご覧ください。
方法と費用が人によって違うのはなぜですか?
再手術は一つの部位だけのこともあれば、鼻全体に及ぶこともあります。計画と費用を決めるのは「再手術」という名前ではなく、手術の量と必要な材料です。
- 直す部位の数
- プロテーゼの抜去や入れ替え
- 軟骨の採取部位:鼻中隔・耳介・肋骨
- 瘢痕の剥離と皮膚の状態
- 以前の手術の回数
- 全身麻酔か鎮静麻酔か
対面で診察した後に最終的な計画とお見積もり
最終的なお見積もりは、対面診察の後にご案内します。その時点で、どの部位を直すか、どの軟骨が必要か、段階に分けるべきかが明らかになるからです。写真だけでは決められません。
写真でわかること、対面診察が必要なことは?
写真はお悩みを理解する助けになります。ただし、皮膚の下の組織の状態までは分かりません。
写真でわかること
- 全体の形と比率
- 中心線からずれた鼻筋
- 鼻先の高さと形
- 下から見た鼻孔の左右差
- 初回手術前からの変化
対面診察が必要なこと
- 皮膚の厚さと瘢痕
- 残っている鼻中隔軟骨
- プロテーゼと被膜の状態
- 呼吸と鼻の中の状態
- 耳介・肋骨の採取部位
あると役立つ写真は、正面、左右の横顔、左右45度、下からのあおりで、明るさが均一なものです。初回手術前の写真もあれば添えてください。手術記録や画像検査の資料があれば、写しを用意しておいてください。写真とこれまでの手術の簡単な経過を、メッセージでお送りいただけます。
来院と回復の計画
事前に確定しているのは、上の案内(全身麻酔または鎮静麻酔、入院なし、後日抜糸)までです。ソウルでの滞在日数、再来院の時期、手術を段階に分けるかどうかは再手術の範囲によって変わるため、診察の後に一緒に決めます。
腫れは数か月かけて引くため、最終的な結果は帰国してからずっと後に判断することになります。帰国後の経過確認をどのように行うかは、相談の場で確認してください。その間に、赤み・熱感・痛み・腫れが強くなる、分泌物が出る、鼻の皮膚の色が変わるといった場合は、早めに医療機関を受診してください。一定の間隔で日付入りの写真を残すと、後で結果を判断しやすくなります。
実際の治療例
ボニータクリニックの鼻の全体再手術ページに掲載している症例です。結果には個人差があります。

鼻先が赤く丸く腫れたように見えていたケース(斜め)
※ 施術前後の写真は個人によって結果が異なります。副作用が生じる可能性があるため、医師と十分にご相談のうえご判断ください。
よくある質問
初回手術からどのくらいたてば再手術できますか?
誰にでも当てはまる一律の期間はありません。腫れの大部分が引いて組織が落ち着いてはじめて、残った変形を正確に判断できます。腫れは6か月で約95%、1年で約97.5%引いたという研究があり、満足度を12か月以降に評価するよう勧めるガイドラインもあります。これを考えると、少なくとも数か月は経過をみてから判断するのが望ましいでしょう。61 ただし炎症・感染や、プロテーゼが皮膚を突き破りそうな状態など、悪くなっていく問題があれば、待たずにすぐ診察を受けてください。
以前の手術記録がなくても相談できますか?
できます。記録があれば、使われたプロテーゼや軟骨、手術方法が分かり、計画に役立ちます。記録がなくても、診察で残っている軟骨とプロテーゼの状態を確かめます。手術の時期と回数、覚えていることをお知らせください。
肋軟骨を使うと胸に傷跡が残りますか?
肋軟骨を採ると、胸に切開の傷跡が残ります。メタ分析では、胸に盛り上がった厚い傷跡ができた割合は約2%でした。4 肋軟骨が本当に必要かは、残っている鼻中隔と必要な支えの強さを見て決めます。
何度も手術していますが、また手術できますか?
以前の手術回数は、再手術を難しくする要素の一つです。2 しかし、それだけで不可能と決まるわけではありません。皮膚の厚さと血流、残っている軟骨を見て安全にできる範囲を決め、場合によっては段階に分けます。
傷跡はどこに残りますか?
鼻の傷跡はほとんどが鼻の穴の中と鼻柱(左右の鼻の穴の間の柱)にあり、目立たなくなるよう管理します。自分の軟骨を採った部位(耳・胸)にも跡が残ります。
相談前に準備しておくとよいこと
- 以前の手術の時期・回数・医療機関、入れたプロテーゼと軟骨の種類(記録や画像があれば)
- 初回手術前の写真と現在の写真(正面・横顔・45度・下から)
- 鼻づまりや鼻炎など呼吸の不調、服用中の薬、出血しやすさ
- 手術後に赤み・膿・炎症があった時期
- 変えたいこと、変えたくないこと、以前の結果で残念だった点
当院は地下鉄7号線論峴駅8番出口から歩いて約100m、ソウル市瑞草区江南大路565の3階です。流れは鼻の全体再手術のページでご覧いただけます。問題がプロテーゼ中心なら鼻プロテーゼ再手術のガイドを、鼻先なら鼻先の再手術ガイドを参考にしてください。鼻が短く上向きになった場合は拘縮鼻の再手術ガイドが役立ちます。
参考資料 (6)
本文の説明の根拠となる資料です。研究結果は一般的な傾向であり、個人の結果を保証するものではありません。
- Ishii LE, Tollefson TT, Basura GJ, et al. Clinical Practice Guideline: Improving Nasal Form and Function after Rhinoplasty. Otolaryngol Head Neck Surg. 2017;156(2 Suppl):S1-S30.doi:10.1177/0194599816683153米国の鼻形成術の診療ガイドライン(抄録):動機と期待を尋ね現実的かを伝える、身体醜形障害や出血性疾患などを確認する、鼻閉を評価する、合併症と追加手術の可能性を説明する、満足度は12か月以降に記録する
- Rodman R, Kridel R. A Staging System for Revision Rhinoplasty: A Review. JAMA Facial Plast Surg. 2016;18(4):305-311.doi:10.1001/jamafacial.2016.0249総説(抄録):鼻形成術の再手術率5〜15%、再手術の難しさを問題(P)・移植の数(G)・以前の手術回数(S)と患者の期待(E)で分ける分類
- Jang YJ, Kim DY. Treatment Strategy for Revision Rhinoplasty in Asians. Facial Plast Surg. 2016;32(6):615-619.doi:10.1055/s-0036-1594254アジア人の鼻の再手術の総説(抄録):鼻中隔軟骨が弱く小さく損傷しやすい。プロテーゼの移動・突出・炎症・感染、シリコン後の短鼻、残った曲がり、わし鼻の矯正不足、鼻先移植の問題がよくある再手術の理由で、耳介・肋軟骨が再建の中心
- Chen H, Wang X, Deng Y. Complications Associated with Autologous Costal Cartilage Used in Rhinoplasty: An Updated Meta-Analysis. Aesthetic Plast Surg. 2023;47(1):304-312.doi:10.1007/s00266-022-03075-3鼻形成での肋軟骨のメタ分析(抄録、20研究・1648人):反り3.05%、吸収1.2%、感染1.45%、輪郭の不整1.53%、再手術2.25%、胸の肥厚性瘢痕2.08%、気胸0%
- Deot N, Nassif PS. Salvaging the Compromised Soft-Tissue Envelope in Revision Rhinoplasty. Facial Plast Surg Clin North Am. 2026;34(2):237-244.doi:10.1016/j.fsc.2026.01.005総説(抄録):再手術の鼻の皮膚・軟部組織は以前の手術で血流が落ち瘢痕ができて質が低下していることが多く、その保護が結果の要で、予防・早期発見・適切な時期の処置が大切
- Pavri S, Zhu VZ, Steinbacher DM. Postoperative Edema Resolution following Rhinoplasty: A Three-Dimensional Morphometric Assessment. Plast Reconstr Surg. 2016;138(6):973e-979e.doi:10.1097/PRS.0000000000002760初回のオープン法鼻形成40人の3D撮影(抄録):腫れの約3分の2が1か月、95%が6か月、97.5%が1年で引いた。再手術の患者は除外
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この記事では、一般的な医学情報とボニータクリニックの診療方針を分けてご説明しています。判断は一人ひとりの状態によって変わるため、診察の代わりにはなりません。


