ソウルで鼻先の再手術を考える方へ:鼻先が下がった・つままれたように見えるとき、もう一度上げればよいのか
もう一度上げるだけでは、同じ問題がくり返されることがあります。鼻先が下がるのは多くの場合、前回入れた軟骨や支えが持ちこたえられなかったためです。つままれたように見えるのは、鼻翼軟骨の外側部分が弱くなったか、瘢痕組織(傷あと組織)が軟骨を締めつけているためであることが多いものです。そのため鼻先の再手術では、何が残り何が弱くなったかをまず確かめます。そのうえで瘢痕をほどき、持ちこたえられる支えを作り直す順で計画します。ソウルでの再手術を検討中なら、まず写真と前回の手術内容を送っていただければ、考えられる方法をお伝えします。

鼻先は何に支えられていますか?
鼻先の形は、左右一対の鼻翼軟骨がつくります。鼻翼軟骨は二つの部分からなります。一つは鼻柱(左右の鼻の穴の間の柱)の中へ下りる内側の部分、もう一つは小鼻のほうへ広がる外側の部分です。その下を、鼻中隔軟骨(鼻の中を左右に分ける仕切りの軟骨)の下端と鼻柱が支えます。全体を皮膚と軟部組織(皮膚の下のやわらかい組織)が覆っています。テントにたとえると、鼻翼軟骨が布、鼻中隔の下端と鼻柱が支柱の役目をしています。
初回の鼻先手術では、この軟骨を削ったり糸で寄せたりします。または上に軟骨を重ねたり、柱のように立てたりして、高さと形を変えます。下の図は、鼻先の再手術で確かめる場所です。
鼻先を支える構造
再手術は、この構造が一度変えられた状態から始まります。どの軟骨をどれだけ切除したか、何をどこに足したか、プロテーゼが鼻先まで届いていたかによって、残っている材料と瘢痕の量が違います。前回の手術記録が大切なのはこのためです。
こんな形なら、まず何を確かめますか?
鼻先の再手術を考えるきっかけになる形は、いくつかに分かれます。見た目が似ていても原因は違うことがあるため、形ごとにまず確かめる原因があります。
見える形ごとに、まず確かめる原因
1鼻先が再び下がった・丸くなったなら
支えが足りないか、入れた軟骨が吸収・変形していないかを見ます
2鼻先がつままれたように細いなら
外側の軟骨が弱くなっていないか、瘢痕が締めつけていないかを見ます
ピンチノーズ
3鼻先や鼻孔に左右差があるなら
鼻中隔の下部の曲がりや、入れた軟骨のずれ・折れを見ます
4小鼻が上がって鼻孔が見えるなら
小鼻の縁を支える力が足りないかを見ます
鼻先が上を向き、鼻全体が短くなった場合は、鼻先だけの問題ではないかもしれません。プロテーゼの周りの膜(被膜)や瘢痕が縮んだ拘縮鼻の可能性があります。この場合は拘縮鼻の再手術ガイドで別に説明しています。
再び下がる鼻先:なぜ高さより持ちこたえる力が大切なのですか?
以前の手術で移植した(移して入れた)軟骨は、時間とともに吸収されたり、反ったり、位置がずれたりすることがあります。4 支えが足りないまま鼻先だけを上げ直すと、皮膚や瘢痕が押す力に負けてしまいます。すると下垂がくり返されることがあります。
鼻先の支え方によって、時間がたった後の位置の保たれ方も違う可能性があります。二つの方法を比べたメタ分析(多くの研究を集めて計算し直した研究)があります。3
- 鼻中隔延長(371人):鼻中隔の下端に軟骨をつないで鼻先を固定する方法
- 鼻柱支柱(256人):鼻柱の中に軟骨の柱を立てる方法
このメタ分析は、鼻先の向き(回転)と前への出方(突出)を長く保つには、鼻中隔延長のほうが安定する可能性があるとまとめています。3 ただし対象は初回手術の患者だけです。瘢痕と軟骨不足が重なる再手術に、そのまま当てはめることはできません。どの方法が合うかは、残っている鼻中隔の量と硬さを見て決めます。
高さより支えが先な理由
ピンチノーズはなぜ起こるのですか?
鼻先と小鼻のあいだに溝ができると、鼻先だけが浮いて細くつままれたような形になります。これをピンチノーズと呼びます。以前の鼻の手術の後遺症として多いものです。鼻先を細くすることに重きを置いた手技が、鼻翼軟骨の外側部分を変形させ、小鼻の縁を支える力を弱めると説明されています。1 矯正には、外側の軟骨の下に軟骨の支柱を当てて伸ばしたり、軟骨の位置を移したりする方法が使われます。1
アジア人の鼻先再手術を扱った研究によると、プロテーゼ挿入や鼻先形成の後には、さまざまな変形が起こりえます。つまみ、くぼみ、小鼻の持ち上がり、鼻先の曲がり、鼻先の上向き、外側の軟骨の位置異常などです。原因としては、鼻翼軟骨の不適切な扱いと、シリコンの周りの被膜が縮むことを挙げています。2
この研究で外側の軟骨を支える軟骨移植を受けた37人は、12か月以上たった時点で、鼻の見た目の評価点が術前30.41点から75.90点に上がりました。鼻孔の左右差(5.4%)や、移植軟骨の輪郭が見える(2.7%)といった軽い問題もありました。2 ピンチノーズは鼻の入り口を狭めて、呼吸に影響することもあります。そのため形とあわせて呼吸も確かめます。
瘢痕組織が軟骨を締めつけている場合、軟骨を足すだけではまた引き込まれることがあります。瘢痕を整理し、くっついた組織をはがしてから、軟骨を置き直す必要があります。
つままれた鼻先はなぜ起き、どう広げるか
左右差があるときは、どこを見ますか?
鼻先や鼻孔の左右差は表面の問題に見えても、原因が内側にあることが少なくありません。鼻中隔の下部が曲がっていたり、以前入れた軟骨が片側にずれたり折れたりしていると、鼻先は傾いて見えます。
残っている軟骨と皮膚・軟部組織の量をあわせて評価してこそ、無理のない範囲で組み立て直せます。皮膚が薄い鼻では、足した軟骨の角が透けることがあります。そのため、細かく刻んだりつぶしたりした軟骨で表面をならす方法も使われます。4
軟骨はどこから採りますか?
鼻先の再手術では、主に自分の軟骨(自家軟骨)を使います。系統的レビュー(一つのテーマの研究を漏れなく集めてまとめた研究)では、鼻先に使う軟骨は主に鼻中隔・耳介・肋骨(肋軟骨)から採られていました。肋軟骨は、鼻中隔軟骨が使えないときに支えを補う目的で使われていました。4 上のアジア人の研究では、耳介軟骨24人、肋軟骨11人、鼻中隔軟骨2人でした。2
| 軟骨 | 長所 | 知っておきたい点 |
|---|---|---|
| 鼻中隔軟骨 | まっすぐで硬く使い道が広い、吸収・反りが少ない傾向4 | 初回手術ですでに使っていれば残りが少ないことがある |
| 耳介軟骨 | 採りやすく採取の負担が比較的少ない2 | 肋軟骨より柔らかく弱いため強い支えには限界2・採取部位のケロイド(盛り上がった傷跡)・血腫(血のたまり)2.4%5 |
| 肋軟骨 | 量が多く長さ・形を調整しやすい2 | 反りや硬さが出ることがある2・胸に切開が必要 |
どの軟骨を使うかは、鼻先に必要な支えの強さ、残っている鼻中隔の量、皮膚の厚さ、前回すでに使った部位をあわせて決めます。
鼻先を支える軟骨を選ぶ
どの軟骨をまず検討しますか?
- 鼻中隔軟骨が残っている鼻中隔軟骨まっすぐで硬く、吸収・反りが少ない傾向
- 採取の負担を減らしたい耳介軟骨柔らかく弱いため強い支えには限界
- 強い支えが必要+鼻中隔不足肋軟骨反ることがあり、胸の切開が必要
手術と回復はどうですか?限界は何ですか?
ボニータクリニックでは、鼻先の再手術を静脈麻酔と局所麻酔を併用して行います。日帰りで、抜糸があります。ダウンタイムと通院の予定は、手術の範囲と個人の状態によって異なります。
術後は、腫れ、出血、炎症、感染が起こることがあります。軟骨を採った部位にも、腫れや内出血が出ることがあります。すでに厚くなった瘢痕や皮膚を、手術ですべて元に戻すことはできません。上の研究のように、鼻孔の小さな左右差や移植軟骨の輪郭が残ることもあります。2 そのため、期待する形とできる範囲を手術前に十分にすり合わせておくことが大切です。
ボニータクリニックの考え方
診察で特に見るのは三つです。
- 鼻先が顔からどれだけ出ているか(高さ)
- 皮膚と組織の厚さ、伸び具合
- 鼻と上唇のあいだの角度(鼻先の角度)
ソウルで相談できる治療の選択肢
ボニータクリニックは1995年の開院から同じ場所で診療しています。ブラジルの形成外科専門医であるチョン・グァンソプ代表院長が、自ら診察します。鼻先の再手術で相談できるのは、ページに掲載している次の内容です。
- 以前の手術方法、残っている軟骨、瘢痕組織、左右差、皮膚の厚さと血流の評価
- 瘢痕組織の整理と癒着の剥離
- 耳介・鼻中隔・肋軟骨などの自家軟骨による鼻先の支えの再建
- 左右対称を考えた軟骨の再配置と、鼻筋とのバランスを考えた鼻先のデザイン
何が必要かは診察の後に決まります。初めての鼻先手術については鼻先形成のページをご覧ください。
方法と費用が人によって違うのはなぜですか?
同じ「鼻先が下がった」でも、必要な手術は大きく異なります。計画と費用を決めるのは名前ではなく、手術の量です。
- 鼻先の支えをどこまで作り直すか
- 軟骨の種類:鼻中隔・耳介・肋軟骨
- 瘢痕組織をどこまでほどくか
- 鼻筋やプロテーゼの手術も必要か
- 鎮静麻酔と局所麻酔
- これまでの手術の回数
対面診察の後に最終的な計画とお見積もり
最終的なお見積もりは、対面診察の後にご案内します。その時点で、どの軟骨が必要で、鼻先をどこまで作り直すかが明らかになるからです。写真で方向は見えても、範囲は決められません。
写真でわかること、対面診察が必要なことは?
写真はお悩みを理解する助けになります。ただし、残っている軟骨の量や鼻先の硬さは写りません。
写真でわかること
- 横顔での鼻先の高さと形
- 鼻先と小鼻のあいだのつまみ
- 下から見た鼻孔の左右差
- 鼻先の上向き・下垂
- 時間による変化(以前の写真)
対面診察が必要なこと
- 残っている鼻中隔軟骨の量
- 鼻先の支えの硬さ
- 瘢痕組織と皮膚の厚さ
- 息を吸うときの鼻翼のへこみ
- 耳介・肋骨の採取部位の適否
あると役立つ写真は、正面、左右の横顔、左右45度、鼻孔が見える下からのあおりで、明るさが均一なものです。笑うと鼻先が大きく動く方は笑顔の横顔も、初回手術前の写真があればそれも添えてください。写真と前回の手術について分かっていることを、メッセージでお送りいただけます。
来院と回復の計画
事前に確定しているのは、上の案内(鎮静と局所麻酔、日帰り、抜糸あり)までです。ソウルでの滞在日数、診察のための再来院、抜糸の時期は、手術の範囲や軟骨の採取部位によって変わります。そのため前もって決めるのではなく、相談の場で一緒に計画します。
腫れは少しずつ引いていくため、鼻先の最終的な形は最初の数週間ではなく、時間をかけて判断します。帰国後、赤み・熱感・痛み・腫れが落ち着かずに強くなる、鼻や採取部位から分泌物が出るといった場合は、早めに医療機関を受診してください。一定の間隔で日付入りの写真を残すと、その後の経過確認に役立ちます。
実際の治療例
ボニータクリニックの鼻先再手術ページに掲載している症例です。結果には個人差があります。

鼻筋の上部の皮膚が赤くまだらになっていたケース(正面)
※ 施術前後の写真は個人によって結果が異なります。副作用が生じる可能性があるため、医師と十分にご相談のうえご判断ください。
よくある質問
鼻先がまた下がりました。もっと高く上げればよいですか?
支えが足りないまま高さだけを上げると、同じ下垂がくり返されることがあります。前回の軟骨が吸収・弱化していないか、鼻中隔の下部が支えられるかをまず確かめます。そして高さより先に、支え方を決めます。
つままれたように見える鼻先も直せますか?
矯正を検討できます。ピンチノーズは、外側の軟骨が弱くなったり、瘢痕組織が軟骨を締めつけたりしていることが多いものです。そのため瘢痕と軟骨の状態をあわせて確かめてから、瘢痕をほどき軟骨で支える方法を決めます。
耳介軟骨だけで足りますか?肋軟骨が必要ですか?
必要な支えと残っている軟骨によります。耳介軟骨は採りやすい反面、柔らかく弱いものです。そのため、強い支えが必要で鼻中隔軟骨が足りない場合は、肋軟骨を検討します。肋軟骨には反りが出る可能性があることもご説明します。
再手術で呼吸が変わることはありますか?
ピンチノーズは鼻の入り口を狭めて、呼吸をしにくくすることがあります。外側の軟骨を支えることで改善したという報告があります。2 一方で、術後に鼻の入り口が弱くなった例も報告されています。2 そのため鼻づまりがあるかを相談の場で確かめます。
傷跡はどこに残りますか?
手術の傷跡はほとんどが鼻の穴の中と鼻柱に残り、時間とともに目立たなくなるよう管理します。軟骨を採った部位(耳、胸)にも切開の跡が残ります。
相談前に準備しておくとよいこと
- 以前の鼻先手術の時期と回数、使った軟骨(耳介・鼻中隔・肋軟骨)やプロテーゼ
- 鼻先が下がり始めた、形が変わり始めた時期
- 鼻づまりや鼻炎の有無
- 正面・横顔・45度・下からの写真と、初回手術前の写真
- 変えたいことと、いまの鼻で気に入っているところ
ボニータクリニックは地下鉄7号線論峴駅8番出口から徒歩約100m、ソウル市瑞草区江南大路565の3階にあります。流れは鼻先再手術のページでご覧いただけます。初めての鼻先手術は鼻先形成のガイドを、鼻が短く上向きになった場合は拘縮鼻の再手術ガイドを参考にしてください。鼻筋も一緒に直す必要がある場合は鼻の全体再手術ガイドが役立ちます。
参考資料 (5)
本文の説明の根拠となる資料です。研究結果は一般的な傾向であり、個人の結果を保証するものではありません。
- Hyman AJ, Khayat S, Toriumi DM. Correction of Nasal Pinching. Facial Plast Surg Clin North Am. 2019;27(4):477-489.doi:10.1016/j.fsc.2019.07.004総説(抄録):ピンチノーズは以前の手術の後遺症として多く、鼻先を細くしすぎる手技が外側脚を変形させ鼻翼縁の支えを弱める。外側脚支柱移植で矯正する
- Kook WS, Kim K, Suh I, et al. Versatile Usability of Lateral Crural Strut Graft for Correction of Various Nasal Tip Deformities in Secondary Rhinoplasty in Asians. Plast Reconstr Surg. 2026;157(5):677e-684e.doi:10.1097/PRS.0000000000012423アジア人の二次鼻形成37例の前向き研究:プロテーゼ・鼻先形成後の変形の原因、使った軟骨(耳介24・肋軟骨11・鼻中隔2)と長所短所、鼻孔の左右差5.4%・移植軟骨の輪郭2.7%などの軽い問題、追跡期間の短さという限界
- Ozgenc I, Alzoubi D, Vankayalapati DK, et al. Comparative Outcomes of Septal Extension versus Columellar Strut Grafts for Nasal Tip Stabilization and Positioning in Rhinoplasty: A Systematic Review and Meta-analysis. Facial Plast Surg. 2026;42(3):396-408.doi:10.1055/a-2689-1496メタ分析(抄録):鼻中隔延長移植(371人)と鼻柱支柱(256人)の比較で、長期の鼻先の回転・突出の維持は鼻中隔延長が安定する可能性。初回手術の患者のみ
- Gentile P, Cervelli V. Nasal Tip Remodeling Using Autologous Cartilage Grafts: Systematic Review. J Craniofac Surg. 2022;33(7):2035-2040.doi:10.1097/SCS.0000000000008494鼻先に使う自家軟骨の系統的レビュー(抄録、39研究):鼻中隔軟骨は吸収・突出・反りが少なく、耳介軟骨は鼻弁の虚脱に、肋軟骨は鼻中隔が使えないときの支えに使われる。皮膚が薄ければ細かく刻んだ軟骨を使う
- Lan MY, Park JP, Jang YJ. Donor site morbidities resulting from conchal cartilage harvesting in rhinoplasty. J Laryngol Otol. 2017;131(6):529-533.doi:10.1017/S0022215117000639372人の報告(抄録):耳介軟骨採取部位の合併症2.4%(ケロイド1.1%、血腫1.3%)
この記事について
この記事では、一般的な医学情報とボニータクリニックの診療方針を分けてご説明しています。判断は一人ひとりの状態によって変わるため、診察の代わりにはなりません。


