ソウルでわし鼻(ハンプ)手術を考える方へ:出っ張りを削るだけでは足りない理由
出っ張った部分だけを削ると、横顔のハンプは小さくなっても、鼻筋が低く見えたり、鼻先が相対的に下がって見えたり、鼻筋の中央が狭くなったりすることがあります。ハンプは多くの場合、鼻骨の下部と、その下の鼻中隔軟骨(鼻の中を左右に分ける壁の軟骨)が一緒につくる盛り上がりです。そのため、どれだけ低くするかは、鼻根の深さ、鼻先の位置、顔の比率とあわせて決める必要があります。ソウルでの手術を検討中なら、まず横顔の写真を送って、どのような方法が合いそうか相談できます。

わし鼻は骨ですか、軟骨ですか
鼻はふつう、三つの部分に分けて説明されます。
- 上:鼻骨
- 真ん中:鼻中隔軟骨(鼻の中を左右に分ける壁の軟骨)と、その両側の上外側鼻軟骨がつくる「屋根」
- 下:鼻先の形をつくる鼻翼軟骨
わし鼻(ハンプ)は、鼻骨の下端とこの軟骨の屋根がつながる場所で、鼻筋がこぶのように盛り上がった状態をいいます。
鷲鼻のこぶはどこにできる?
「出っ張った骨」と思われがちですが、CT(体の断面を撮るエックス線検査)で鼻筋を分析した研究は、少し違う姿を示しています。ハンプの手術を希望した白人67人を調べた研究では、ハンプの頂点は全員で鼻中隔軟骨の上にありました。鼻骨の下部も関わっていましたが、より奥にある篩骨(鼻の奥の薄い骨)がハンプをつくることはまれでした。ハンプの高さは平均1.8mm(1.1〜3.8mm)でした。1 東アジア人を含む6つの集団600人を調べた多施設研究(いくつもの病院が一緒に行った研究)でも、多くの人でハンプの下に篩骨はなく、頂点は鼻中隔軟骨の上にありました。2
この結果から、ハンプを低くすることは骨を削るだけでなく、鼻筋の軟骨の屋根まで扱うことが多いとわかります。この屋根は、鼻の通り道で最も狭い入口(内鼻弁)につながっています。そのため、形を変える操作が呼吸にも関わります。3
同じハンプでも、なぜ大きく見えるのですか
横顔の印象は、ハンプの高さだけでは決まりません。目の間の鼻根が低いと、ハンプがより目立ちます。鼻先が下がっていると、鼻筋のふくらみが強調されます。そのため、同じ高さのハンプでも「どれだけ低くするか」は人によって変わります。
東アジア人の鼻の変形をまとめたレビュー(これまでの研究を集めて整理した論文)は、ふくらんだ鼻筋を代表的なタイプの一つに挙げています。そして、わし鼻を含む多くのタイプで、鼻筋を補うことが中心的な考え方だと説明しています。4 鼻根や鼻筋が全体に低い顔でハンプだけを削ると、横顔のラインはまっすぐになっても、鼻全体が低く広く見えることがあります。
よくあるケースを図で分けると、次のようになります。
わし鼻、こんな場合は
1ハンプがはっきりし、鼻筋の高さに余裕があるなら
ハンプを低くすることが中心です
ハンプを低くする
2鼻根が低く、ハンプが大きく見えるなら
削る量を減らし、鼻根・鼻筋を補うことも検討します
鼻根・鼻筋を補う
3鼻先が下がり、ハンプが強調されるなら
鼻先の高さと角度を整えることも一緒に検討します
矢印鼻の矯正
4鼻筋が曲がっている、鼻がつまるなら
鼻中隔と鼻の通り道も評価します
斜鼻の手術
鼻先が下がっている場合は矢印鼻のガイド、鼻筋が曲がっている場合は斜鼻のガイドに、くわしくまとめています。
出っ張りだけを削ると、何が起こりうるのですか
ハンプを低くした後の問題の多くは、「どれだけ、どのように」低くしたかに関係します。
- 不均一に削ったり、削りすぎたり足りなかったりすると、鼻筋に凹凸が残ることがあります。
- 軟骨の屋根がつぶれると、正面から見て鼻筋の下のほうに逆V字の影が出ることがあります。
- 鼻筋の中央が狭くなりすぎることがあります。3
こうした問題を減らす方法として、段階的な方法が紹介されています。骨と軟骨をひとかたまりで切り取ることはしません。まず上外側鼻軟骨を鼻中隔から分け、鼻中隔と骨を少しずつ低くし、指で触れて確かめます。最後に必要に応じて、スプレッダーグラフト(鼻筋の軟骨のあいだに入れる細い軟骨)、縫合(糸で縫って形を整えること)、骨切り(骨を切って位置を動かすこと)で、鼻筋の幅とラインを整えます。同じ論文は、上外側鼻軟骨の横の部分を残すことが大切だと強調しています。鼻の通り道の入口を開いたままにし、正面から見た鼻筋のラインを守るのに役立つからです。3
最近は、ハンプを切り取らずに鼻筋の構造を残したまま高さを下げる「鼻背温存法」も使われています。9研究1364人をまとめたメタアナリシス(多くの研究を集めて計算し直した研究)によると、二つの方法の結果は同程度で、遅れて出る合併症(手術の後に起こる問題)は温存法で少なく報告されました。ただし、構造を大きく変える必要がある場合は従来の方法が適しており、さらに研究が必要だと結論づけています。6 この記事では一般的な医学情報として紹介しています。どの方法が合うかは、ハンプの成り立ちと鼻筋の高さを診察したうえで判断することです。
方法によって何が違うのですか
わし鼻の手術で検討する方法を、表で比べると次のようになります。
| 方法 | 検討する場合 | 知っておきたい点 |
|---|---|---|
| ハンプを低くする | ハンプがはっきりし鼻筋の高さに余裕 | 骨と軟骨を分けて少しずつ低くする |
| 鼻筋の幅・ラインを整える | 低くした後に鼻筋が広く見えるとき | 骨切り・スプレッダーグラフト・縫合 |
| 鼻根・鼻筋を補う | 鼻根が低くハンプが目立つとき | 削るより補うことが中心になることも |
| 鼻先の位置を整える | 鼻先が下がりハンプが強調されるとき | 鼻先の支えと角度を一緒に設計 |
| 鼻背温存法 | ハンプが大きくない一部のケース | 長期的な根拠はまだ蓄積中 |
わし鼻の手術では、多くの場合「低くする・整える・バランスをとる」を一度の手術で一緒に行います。たとえば、軟骨側のハンプを少し低くし、広がった鼻筋の幅を整え、下がった鼻先の角度を上げる、といった形です。どれか一つの段階だけを強く行うと、横顔は変わっても、正面や45度から見て不自然さが残ることがあります。そのため、正面・横・45度の三方向から確かめながら計画します。
手術の後、回復はどう進みますか
ボニータクリニックでは、わし鼻(ハンプ)形成を手術として行います。静脈麻酔と局所麻酔を併用し、日帰りで、抜糸があります。手術の直後は腫れや内出血があるため、鼻のギプス(固定具)を保ったままクーリング(冷却)を行います。回復の過程でギプスを外し、抜糸をします。大きな腫れが引くまでは、眼鏡など鼻に当たる刺激を避けます。ダウンタイムと通院の日程は、手術の範囲と個人の状態によって異なります。
回復の流れ
- 手術当日静脈麻酔+局所麻酔、日帰り
- 直後腫れ・あざ、ギプスを保ち冷やす
- 回復する間ギプスと抜糸、眼鏡などの圧迫を避ける
- 最初の1か月研究の平均:腫れの約3分の2が引く
- 6か月ごろ研究の平均:腫れの約95%が引く
- 落ち着く時期鼻先の残った腫れが引き最終形に
初回のオープン法の鼻の手術(鼻柱に小さな切開を加えて開く方法)を受けた40人の腫れが引く速さを3D撮影で測ると、最初の1か月で腫れの約3分の2、6か月で95%、1年で97.5%が引くと計算されました。5 多くの人の平均からつくった曲線なので、個人差があります。最後まで残るのは鼻先の残った腫れで、これが引くにつれて最終的な形が見えてきます。
知っておきたい副作用
- どの手術も方法にかかわらず、腫れ、出血、炎症、感染、神経損傷などの副作用が起こることがあります。
- わし鼻の手術では、これに加えて、鼻筋の小さな凹凸や左右差、思ったより低く見える鼻筋、呼吸の感じ方の変化が起こることがあります。3
- 鼻骨を扱うと、目のまわりにあざが下りてくることもあります。
- 結果が期待と違う場合に再手術をするかどうかは、腫れが十分に引いてから判断するのが一般的です。
ボニータクリニックの考え方
ソウルで相談できる治療
ボニータクリニックは1995年に開院し、ブラジルの形成外科専門医であるチョン・グァンソプ代表院長が開院以来、執刀しています。わし鼻の相談では、次のような内容を扱います。
- ハンプの出っ張り、鼻先の位置、鼻唇角、横顔のライン、顔の比率の分析
- 鼻筋の出っ張った部分の修正と、鼻先・鼻筋のバランスの設計
- 下がった鼻先がハンプを大きく見せている場合の鼻先の手術
- 呼吸と鼻中隔の評価、それを計画にどう組み込むか
- 鼻全体の比率が悩みの場合、鼻全体の形成との組み合わせ
方法と費用は、なぜ状態によって変わるのですか
「わし鼻を取りたい」という同じ希望でも、短く限られた手術になることもあれば、鼻筋・鼻根・鼻先を組み合わせた手術になることもあります。計画と費用を左右するのは名前ではなく、必要な作業の範囲です。
- ハンプに含まれる骨と軟骨の量
- 鼻根・鼻筋を補う必要があるか
- 鼻先の位置を整える必要があるか
- 鼻筋中央を狭める・補強するか
- 以前の鼻の手術・フィラー・プロテーゼ
- 麻酔:静脈麻酔+局所麻酔
対面診察の後に最終的な見積もり
最終的な見積もりは、対面診察でハンプの成り立ち、鼻根や鼻先の調整が必要か、鼻の通り道の状態を確認してからお伝えします。それまでの金額は推測にすぎません。
写真で分かること、対面診察が必要なこと
写真は、渡航前に横顔を理解するのにとても役立ちます。一方、ハンプのどれだけが軟骨か、皮膚の厚さ、鼻先の支えの強さは、写真では分かりません。
写真で分かること
- 横顔のどこにハンプがあるか
- 目の間の鼻根の深さ
- 普段と笑ったときの鼻先の位置
- 正面からの鼻筋の幅と左右差
対面診察が必要なこと
- ハンプが骨か軟骨か、その割合
- 鼻筋と鼻先の皮膚の厚さ
- 鼻先の支えと軟骨の強さ
- 鼻中隔と鼻の通り(呼吸)
- すでに入っているフィラーやプロテーゼ
写真は化粧をせず、均一な明るさで撮ると役立ちます。正面、左右45度、左右の真横、そして笑ったときの横顔(鼻先が下がるかが分かります)です。完全にまっすぐなラインを望むのか、少しカーブを残したいのか、鼻づまりがあるかもあわせてお知らせください。渡航を計画する前に、写真とご質問をメッセージでお送りいただけます。
来院と回復の計画
事前に決まっているのは、上記の施術情報だけです。静脈麻酔+局所麻酔での手術、日帰り、抜糸があること、最初は鼻のギプスを保つことです。ギプスと抜糸の時期、ソウルでの滞在期間、再診のタイミングは、予定する手術範囲に合わせて相談の中で一緒に決めます。個人によって変わることがあります。
最初の数日は目に見える腫れやあざがあると考えておきましょう。大きな腫れが引くまでは、眼鏡など鼻への圧迫を避ける準備も必要です。鼻先の腫れが最も長く残るため、最初の数週間の写真は最終形ではありません。上の研究の平均では、腫れの大部分は6か月ごろまでに引きます。5
帰国後、痛み・赤み・熱感・出血・分泌物が落ち着かずに増える場合や、呼吸が明らかに悪くなった場合は、早めに医師の診察を受けてください。日付入りの経過写真は、後で診る医師にも、私たちに経過を送っていただく際にも役立ちます。
実際の治療例
ボニータクリニックのわし鼻形成ページに掲載されている症例です。結果には個人差があります。

横顔で鼻筋の中央がこぶのように盛り上がって見えた例

横顔で鼻筋が丸く弓なりに見えた例

斜めから見て鼻筋のこぶが目立っていた例
※ 施術前後の写真は個人によって結果が異なります。副作用が生じる可能性があるため、医師と十分にご相談のうえご判断ください。
よくある質問
ハンプが小さいのですが、少しだけ低くできますか?
小さなハンプでも、下が骨か軟骨か、鼻根と鼻先がどこにあるかで、扱う範囲が変わります。CT研究で手術を希望した人のハンプの高さは平均1.8mmでした。1 このわずかな差が横顔の印象を左右します。そのため、変化が小さいほど精密な計画が必要で、低くする代わりに鼻根を補うほうが似合う顔もあります。
ハンプを取ると鼻が低く見えませんか?
その可能性があるため、ハンプだけを切り離して考えません。鼻根が低めなら、削る量を減らして鼻根・鼻筋を補う方向を検討します。鼻先が下がっていれば、鼻先の位置を上げる方向を検討します。完全にまっすぐにするか、わずかなカーブを残すかも相談で決めます。
手術後に鼻がつまることはありますか?
軟骨の屋根を下げる過程で、内鼻弁(鼻の通り道の入口)が狭くなることがあると知られています。3 そのため手術前に鼻づまり、鼻炎、鼻中隔の曲がりを確認し、必要なら鼻筋の軟骨を支える方法もあわせて計画します。もともと鼻中隔の曲がりで鼻がつまっていた場合は、ハンプの修正と鼻中隔の矯正を一緒に検討します。
傷跡はどこに残りますか?
鼻の手術の傷跡はほとんどが鼻の中か鼻柱(左右の鼻の穴のあいだの柱)に残り、ボニータクリニックでは時間とともに薄くなるよう管理します。鼻の中の切開だけで行うか、鼻柱に小さな切開を加えるかは、一緒に整える範囲によって決まります。
最終的な形はいつ頃わかりますか?
ギプスと抜糸の後も腫れが残っているため、最初の数週間の形を最終的な結果と見るのは難しいものです。研究の平均では、6か月ごろに腫れの大部分が引き、1年かけてもう少し引きます。5 鼻先の腫れが最も遅く引くので、そのあいだは写真で経過を残しておくと、変化を比べやすくなります。
相談前に準備しておくとよいこと
- 正面・横顔・45度の写真と、笑ったときの横顔
- 希望する横顔:完全にまっすぐか、少しカーブを残したいか
- 鼻づまり、鼻炎、いびき、鼻のけがの有無
- 以前の鼻の手術、フィラーや糸の施術の有無
- 普段眼鏡をかけるか(回復中の過ごし方を計画するため)
ボニータクリニックはソウル市瑞草区江南大路565の3階、地下鉄7号線・論峴駅8番出口から徒歩約100mです。手術の詳しい流れはわし鼻形成のページをご覧ください。鼻筋が曲がっている場合は斜鼻のガイド、鼻先の形が気になる場合は鼻先形成のガイド、全体のバランスを変えたい場合は鼻全体の形成ガイドも参考にしてください。
参考資料 (6)
本文の説明の根拠となる資料です。研究結果は一般的な傾向であり、個人の結果を保証するものではありません。
- Rodrigues Dias D, Cardoso L, Santos M, et al. The Caucasian Hump: Radiologic Study of the Osteocartilaginous Vault versus Surface Anatomy. Clinical Implications in Structured and Preservation Rhinoplasty. Plast Reconstr Surg. 2021;148(3):523-531.doi:10.1097/PRS.0000000000008213CT研究(抄録):ハンプ手術を希望した白人67人。ハンプの頂点は全員で鼻中隔軟骨の上、鼻骨下部は関与するが篩骨板はまれ、高さは平均1.8mm(1.1〜3.8mm)
- Rodrigues Dias D, Santos M, Sharafi M, et al. Nasal Dorsum Anatomy of Major Different Ethnicities-Surgical Implications: A Multicenter Radiologic Study. Plast Reconstr Surg. 2024;154(4):760-770.doi:10.1097/PRS.0000000000011238多施設CT研究(抄録):東アジア人を含む6集団600人(ハンプあり254人)。多くでハンプの下に篩骨はなく頂点は鼻中隔軟骨の上、S字型の鼻骨がハンプと関連
- Rohrich RJ, Muzaffar AR, Janis JE. Component dorsal hump reduction: the importance of maintaining dorsal aesthetic lines in rhinoplasty. Plast Reconstr Surg. 2004;114(5):1298-1308.doi:10.1097/01.prs.0000135861.45986.cf手技論文(抄録):ハンプ切除後の問題(不均一・過剰・不足な切除による凹凸、逆V字変形、中央部の狭小化)、5段階の段階的方法、内鼻弁のための上外側鼻軟骨の温存
- Jang YJ, Moon H. Special Consideration in Rhinoplasty for Deformed Nose of East Asians. Facial Plast Surg Clin North Am. 2021;29(4):611-624.doi:10.1016/j.fsc.2021.06.009レビュー(抄録):東アジア人の鼻の変形のタイプ(ふくらんだ鼻筋を含む)と、わし鼻を含め鼻筋を補うことが中心的な考え方であること
- Pavri S, Zhu VZ, Steinbacher DM. Postoperative Edema Resolution following Rhinoplasty: A Three-Dimensional Morphometric Assessment. Plast Reconstr Surg. 2016;138(6):973e-979e.doi:10.1097/PRS.00000000000027603D体積研究(抄録):初回オープン法鼻形成40人。腫れの約3分の2が1か月、95%が6か月、97.5%が1年で引くと計算(後ろ向き、平均曲線)
- Khatib M, Skorochod R, Wolf Y. Comparison of Dorsal Preservation Rhinoplasty and Dorsal Hump Reduction Rhinoplasty: A Systematic Review and Meta-Analysis of Postoperative Outcomes. Aesthetic Plast Surg. 2026;50(17):6994-7006.doi:10.1007/s00266-026-06105-6メタアナリシス(抄録):9研究1364人。鼻背温存法と従来のハンプ切除はおおむね同等、遅発合併症は温存法で少なく報告、構造を大きく変える場合は従来法が適切、さらなる研究が必要
この記事について
この記事では、一般的な医学情報とボニータクリニックの診療方針を分けてご説明しています。判断は一人ひとりの状態によって変わるため、診察の代わりにはなりません。


